レンタルDVD鑑賞日記その23。

 作業が詰まってきたため、本日は映画鑑賞はなし。……その代わりに、借りていたDVDを作業の傍ら鑑賞。

 初めてリリースされたときのTVCMを見て以来、ずーっと気になっていたドラマシリーズです。普段は善良な警察の鑑識官、しかしその裏で、残虐な本能を抑えるために、法で裁けない悪人を見つけては、完全に証拠を隠滅した状態で惨殺するという、ありそうでなかったタイプの人物が主人公。

 設定を聞いた時点で私好みだと思ってましたが、もうどストライクでした。シリーズ全体で主人公デクスターと、冷凍車を用いて犯行を繰り返す殺人鬼との駆け引きを軸にしながら、1回ごとにデクスターの“闇の裁き”を織りこんでいく、というフォーマットになっているようです。ちょっと追求が浅いものの謎解きが盛り込まれていますし、様々な趣向を凝らした猟奇犯罪の描写に、本来空っぽである自身の本性を隠しながら普通の人々と変わらない生活を送ろうとするデクスターの独白が絡む辺りのブラックさがほんとーにいい。

 日本ではシーズン2までリリース、本国では既にシーズン4まで製作されているようですが、とりあえずシーズン1はぜんぶ観ます。

 昨年の『レスラー』が絶賛を浴びたダーレン・アロノフスキー監督が2000年に製作した長篇第2作、ドラッグによって破滅していく人々を描いたサスペンスです。

 監督は「モンスターの出ないホラー映画」と語っていたよーですが、まさにそんな感じ。序盤の躁状態と終盤のひたすらに堕ちていく姿の落差がひたすらに衝撃的。ドラッグの恐怖の描き方としては決して特異ではないのですが、積み重ね方が非常に巧い。

『レスラー』を観たあとだと、ロケーションが同じらしき場面であるとか、表現の仕方が対になっている印象があるのが興味深いんですが、その辺は後日、詳しく書きます。何にしても、これは傑作でした。

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