第22回東京国際映画祭オープニング。

 たまーに伝手でチケットが貰えていたので、今まで“買う”という発想がなかったのですが、どーせ観るならもう貰うという発想はやめよう、と意を固め、チケットぴあの先行予約で申し込んでみたところ、オープニングがあっさり確保出来てしまいました。というわけで夕方、喜び勇んで六本木へ。

 上映開始は17時30分からですが、最初はレッドカーペット、ならぬグリーンカーペットの模様の実況生中継。主に特別招待作品の出演者・スタッフへのインタビューを流していたのですが、鳩山総理夫妻が現れると、音声だけインタビューが続いて、画面はずーっと総理を追ったまんま、というのが妙に笑えました。あと、『ゼロの焦点』は主演女優3人が作品のイメージカラーである赤を基調としたドレスで揃えていて、あまりに見場が華やかだったせいで、犬童一心監督が喋っていてもカメラは監督を切って撮している。インタビュアーがそれを指摘すると、「いいんです、僕は切られること前提で」と許容していたのがまた面白かった。

 18時頃からオープニング・セレモニー。この辺はまあ月並みに、チェアマンやコンペティションの審査員の紹介、挨拶と主要作品の紹介だけなので省略。雰囲気は感じられたので満足です。

 18時40分頃より、ようやくオープニング上映作品がスタート。作品は、『WATARIDORI』のジャック・ペラン&ジャック・クルーゾー監督最新作、新しい撮影技法によって海の生態を追った自然ドキュメンタリーオーシャンズ』(GAGA・配給)

 前作でその実力は証明済みなので、けっこー期待して観たのですが……ちょっといまいちでした。いや、確かに海底の生き物の補食する姿とか、回遊する魚を至近距離で捉えた映像には度胆を抜かれるんですが、その一歩引いた映像を『ディープ・ブルー』とかの先行作品で繰り返し観ているので、内容そのものへの驚きは少ない。また、環境保護を訴えるのはいいんですが、その訴え方がちょっと軽率で、あまりいい気がしませんでした。映像は美しいし、インパクトはあるんですけど、技術以外のところで先行作品を超えていないのが残念。

 鑑賞後、こないだ『お試しかっ!』で米倉涼子が出入り禁止になってしまったうどん屋で夕食を、と思い行ってみたものの、テレビ登場直後のうえ土曜夜という好条件も重なってか、店の外まで列が連なっていたので断念。まあ、映画祭の会期中にあと最低でも2回は六本木に来る予定だし、そのあとでも機会はあるだろーから急ぐことはあるまい。

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