新耳袋トークライブ71

 昨晩、取り急ぎ更新を済ませたあと家を出て、11時頃に新宿入り。近くのルノワールで時間を潰し――というより少し作業を進めて、しかるのちに会場へ。

 毎年最初の回では、たとえそれが2月だろうと3月だろうと「あけましておめでとうございます」の挨拶から入ります。木原浩勝氏と、最近聞き役として定着した特に名を秘す某氏による挨拶と宣伝ののち、すっかりお馴染みになった新耳Gメンの報告からスタート。

 前回の彼らのネタは個人的にどうも不愉快でしたが、今回はなかなかでした。福岡での取材のついでに著名なスポットを訪れたそうなのですが、ちゃんと自分たちで突撃して、ちょっと変な音声も拾ってきている。やっぱりこーでなくてはなりません。生贄を増やすのはいいですが、向かった自らも危険に晒されるぐらいでなきゃ、怪現象は拾ってくることは出来ないのです。木原氏と某氏も別イベントのために取材に赴いた先で、なかなか興味深い映像を採取してきたそうですが、そちらは別イベントで先にお披露目して、新耳袋では次回にかけるとのこと。楽しみ。

 休憩を挟んで第2部以降は、木原氏による新作怪談尽くし。実はこのイベント、本当に充実しているのは、陸続とイベントの開催される夏ではなく、回数を絞り取材に集中している冬のあいだなのです。こと今年は木原氏の作家生活20周年にあたり、その分だけ気合いを入れて取材と執筆に着手しているようで、かなり粒が揃っていました。今年は更に大掛かりな企画を用意しているらしい新耳Gメン向けに、突撃してみたら面白そうなスポットをひとくさり仄めかしたあと、小さなネタを積み重ねたのちに、長めのネタが2本。木原氏自身は狙ったわけではなさそうですが、微妙に内容的にリンクした長篇だったのも面白い点です。但し、こちらのほうが怖い、と思ってあとに回したネタが、ちょっと笑いを誘ってしまい、結果として第2部の締め括りにかけた長篇のほうが怖かった、というのは誤算だった模様ですが。

 明けて今日は某イベントにすぐさま顔を出す予定があるとかで、いつもより40分ほど早めに切り上げる形となりましたが、中身は非常に詰まっていたので、満足のいく回でした――ただ今回、諸般事情から同行者を確保出来ず、途中で話す相手がいなかったせいもあってか、起きているのが辛かった……体力的にきつい状況だった、というのもあるのですけど。

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