『BONES―骨は語る― Season2』第2話 断ち切られた絆

 夕方になって、同じDVDに移してあったもう1話も思わず鑑賞してしまいました。……あれ、第1話は4:3だったのに、こっちは16:9になってる……? もしかして手違いでもあったんでしょうか。まあいいけど。

 1年前、妊娠したまま失踪した女性が海で発見された。当時、強い嫌疑を掛けられながら証拠不十分で釈放された夫を起訴する好機だと勢いづくサローヤン所長だったが、ブレナン博士たちの慎重な調査の結果、夫が犯人ではない可能性が浮上してきた。彼女は誰に、どのように殺されたのか……?

 1話目が新しい人物関係に振り回されて、発端の派手さの割にあまり事件の展開にインパクトがなかったのに対し、こちらはちょっと感動するくらいに完成度が高い。終始先の読めないひねりに、ブース捜査官の我が子を巡るゴタゴタと、親子関係の機微がいまひとつ理解できないブレナン博士の戸惑いとがうまく溶けあって、素晴らしいドラマを構築してます。中盤以降の意外な成り行きとドラマとの相乗効果は完璧と言っていい。

 一方で、レギュラーキャラクターたちの描写にも手を抜いていない。前シリーズでのチームワークを保ったアンジェラたちに、野心と情熱に燃える新メンバー・サローヤン所長とのバランスが絶妙です。ブレナン博士とサローヤン所長とのあいだに軽い摩擦を感じさせつつも、決して本題を邪魔していない匙加減が絶妙。

 第1話で覚えた不満を補って余りある、好エピソードでした。

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