『ひだまりスケッチ×☆☆☆』第9回 11月22日 三年生と一年生 /5月21日 泣く女

 沙英とヒロが一年生だった頃のひだまり荘。部屋中に謎のトラップを仕掛けるみさと先輩の面倒を見ているのは、ヒロも憧れるほど大人なリリさん。「あんたの面倒を見るためにやまぶき高校に入ったんじゃない」と言いながらも、この先輩たちも仲良しだった……

 ……み、みさと先輩の制服姿、違和感がありすぎる。

 前半は何と、ゆの&宮子入学前のエピソードです。これはオリジナルなのか、それとも単行本未収録の原作エピソードなのか、と訝るぐらいイメージにブレのない仕上がり。もともと2階暮らしだったヒロが1階に移った理由について触れてますが、この設定って確か原作では出ていないはずなので、それを思うとアニメ独自のものなんですが、今月末あたりに刊行の5巻観ないと断言できません。まさか最新刊でも未収録の話まで引っ張ってたりはしないだろー!

 しかし別キャラの入り込む余地なし、と思いこんでいたひだまりで、沙英&ヒロの先輩・リリさんという位置づけで白石涼子の声が聴けたのがみょ〜に嬉しい私なのでした。本当にこの娘の声が好きだな、俺。ヒロよりも更に大人、そして妙に男前というキャラ付も素敵です。

 後半は原作付きパート――単行本未収録のはずですが、何故か原作掲載誌の、これが載った号だけ買ったので断言できる。割とフラットになりがちなオリジナルと比較すると、随所にオチがあるので、起伏に富んでいる。但し、前半とのリンクが不明瞭ですし、単体でもあまりバランスが良くない、かつ内容的に既にやったことを反復している印象が強いので、どうもいまひとつ。

 ただ、絵的にも演出的にも不満の多かった前回と比べると、ずっと安定感はあって快く観られました。

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