第82回アカデミー賞受賞作一覧

　候補作一覧はこちら。

• 作品部門
  • 『アバター』(20世紀フォックス・配給)
  • 『しあわせの隠れ場所』(Warner Bros.・配給)
  • 『第９地区』(Warner Bros.×GAGA・配給)
  • 『17歳の肖像』(Sony Pictures Entertainment・配給)
  • ☆『ハート・ロッカー』(Broadmedia Studios・配給)
  • 『イングロリアス・バスターズ』(東宝東和・配給)
  • 『プレシャス』(PHANTOM FILM・配給)
  • 『A Serious Man』
  • 『カールじいさんの空飛ぶ家』(WALT DISNEY STUDIOS MOTION PICTURES. JAPAN・配給)
  • 『マイレージ、マイライフ』(Paramount Pictures Japan・配給)
• 監督部門
  • ☆キャスリン・ビグロー『ハート・ロッカー』
  • ジェームズ・キャメロン『アバター』
  • リー・ダニエルズ『プレシャス』
  • ジェイソン・ライトマン『マイレージ、マイライフ』
  • クエンティン・タランティーノ『イングロリアス・バスターズ』
• オリジナル脚本部門
  • ☆『ハート・ロッカー』
  • 『イングロリアス・バスターズ』
  • 『The Messenger』
  • 『A Serious Man』
  • 『カールじいさんの空飛ぶ家』
• 脚色部門
  • 『第９地区』
  • 『17歳の肖像』
  • 『In The Loop』
  • ☆『プレシャス』
  • 『マイレージ、マイライフ』
• 主演男優賞
  • ☆ジェフ・ブリッジス『Crazy Heart』
  • ジョージ・クルーニー『マイレージ、マイライフ』
  • コリン・ファース『A Single Man』
  • モーガン・フリーマン『インビクタス／負けざる者たち』(Warner Bros.・配給)
  • ジェレミー・レナー『ハート・ロッカー』
• 主演女優賞
  • ☆サンドラ・ブロック『しあわせの隠れ場所』
  • ヘレン・ミレン『The Last Station』
  • キャリー・マリガン『17歳の肖像』
  • ガボレイ・シディビー『プレシャス』
  • メリル・ストリープ『ジュリー＆ジュリア』(Sony Pictures Entertainment・配給)
• 助演男優賞
  • マット・デイモン『インビクタス／負けざる者たち』
  • ウディ・ハレルソン『The Messenger』
  • クリストファー・プラマー『The Last Station』
  • スタンリー・トゥッチ『ラブリーボーン』(Paramount Pictures Japan・配給)
  • ☆クリストフ・ヴァルツ『イングロリアス・バスターズ』
• 助演女優賞
  • ペネロペ・クルス『NINE』(角川映画×松竹・配給)
  • ヴェラ・ファミーガ『マイレージ、マイライフ』
  • マギー・ギレンホール『Crazy Heart』
  • アナ・ケンドリック『マイレージ、マイライフ』
  • ☆モニーク『プレシャス』
• 外国語映画部門
  • 『Ajami』
  • 『白いリボン』
  • ☆『瞳の奥の秘密』
  • 『Un prophete』
  • 『悲しみのミルク』
• 長篇アニメーション部門
  • 『コララインとボタンの魔女 3D』(GAGA・配給)
  • 『Fantastic Mr. Fox』
  • 『プリンセスと魔法のキス』(WALT DISNEY STUDIOS MOTION PICTURES. JAPAN・配給)
  • 『The Secret of Kells』
  • ☆『カールじいさんの空飛ぶ家』
• 短篇アニメーション部門
  • 『French Roast』
  • 『Granny O’Grimm’s Sleeping Beauty』
  • 『La dama y la muerte』
  • ☆『Logorama』
  • 『ウォレスとグルミット／ベーカリー街の悪夢』(三鷹の森ジブリ美術館・配給)
• 長篇ドキュメンタリー部門
  • 『ビルマＶＪ／消された革命』
  • ☆『The Cove』
  • 『Food, Inc.』
  • 『The Most Dangerous Man in America : Daniel Ellsberg and the Pentagon Papers』
  • 『Which Way Home』
• 短篇ドキュメンタリー部門
  • 『China’s Unnatural Disaster : The Tears of Sichuan Province』
  • 『The Last Campaign of Governor Booth Gardner』
  • 『The Last Truck : Closing of a GM Plant』
  • 『Krolik po Berlinsku』
  • ☆『Music By Prudence』
• 短篇作品賞
  • 『The Door』
  • 『Istallet for abrakadabra』
  • 『Kavi』
  • 『Miracle Fish』
  • ☆『The New Tenants』
• 撮影部門
  • ☆『アバター』
  • 『The White Ribbon』
  • 『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(Warner Bros.・配給)
  • 『ハート・ロッカー』
  • 『イングロリアス・バスターズ』
• 美術部門
  • ☆『アバター』
  • 『Dr.パルナサスの鏡』(Showgate・配給)
  • 『NINE』
  • 『シャーロック・ホームズ』(Warner Bros.・配給)
  • 『ヴィクトリア女王 世紀の愛』(GAGA・配給)
• 編集部門
  • 『アバター』
  • 『第９地区』
  • ☆『ハート・ロッカー』
  • 『イングロリアス・バスターズ』
  • 『プレシャス』
• メイクアップ部門
  • ☆『スター・トレック』(Paramount Pictures Japan・配給)
  • 『Il Divo』
  • 『ヴィクトリア女王 世紀の愛』
• 衣裳部門
  • 『Bright Star』
  • 『ココ・アヴァン・シャネル』(Warner Bros.・配給)
  • 『Dr.パルナサスの鏡』
  • 『NINE』
  • ☆『ヴィクトリア女王 世紀の愛』
• 音楽部門
  • 『アバター』
  • 『Fantastic Mr. Fox』
  • 『ハート・ロッカー』
  • 『シャーロック・ホームズ』
  • ☆『カールじいさんの空飛ぶ家』
• 主題歌部門
  • ☆“The Weary Kind”『Crazy Heart』
  • “Loin de Paname”『幸せはシャンソニア劇場から』(日活・配給)
  • “Take It All”『NINE』
  • “Down in New Orleans”『プリンセスと魔法のキス』
  • “Almost There”『プリンセスと魔法のキス』
• 音響効果部門
  • 『アバター』
  • ☆『ハート・ロッカー』
  • 『イングロリアス・バスターズ』
  • 『スター・トレック』
  • 『カールじいさんの空飛ぶ家』
• 録音部門
  • 『アバター』
  • ☆『ハート・ロッカー』
  • 『イングロリアス・バスターズ』
  • 『スター・トレック』
  • 『トランスフォーマー／リベンジ』(Paramount Pictures Japan・配給)
• 視覚効果部門
  • ☆『アバター』
  • 『第９地区』
  • 『スター・トレック』

　直前のネガティヴな話題を振り切り、波に乗りきった『ハート・ロッカー』が堂々、最多６冠に輝きました。……ただ、その辺も含めてあまり大きな波乱はなかった感じです。キャスリン・ビグローは史上初となる女性の監督賞獲得ですが、今回はもともとキャメロン監督との一騎打ちと言われていた中でしたし。個人的に『アバター』は裏方を占拠すると予想していたのですが、音響関連を『ハート・ロッカー』に持っていかれたのも、内容を思うと宜なるかな。助演男優賞のクリストフ・ヴァルツなんか、対抗馬はいないぐらいだと思ってました。

　しかし今年、何よりも驚くべきはサンドラ・ブロックでしょう。きのうゴールデン・ラズベリー賞で男前なところを見せたと思ったら、明けて今日は主演女優賞。同じ年の最高の栄誉と最低の汚名を喜んでかっ攫っていった彼女は賞賛に値します。

　……というわけで、映画好きにとって毎年前半の大きな楽しみはこれで終了。しかし今年は候補作の多くがこれから公開ですので、改めて出来を確かめてゆかねば。まずは『ハート・ロッカー』、とりあえず意地でも今週中に観てくるぞー！