『BONES―骨は語る― Season2』第10話 眠れぬ森の魔女

 魔女狩りで殺された女の魂が未だに巣くい呪いをかけているという伝説のある森へ、映画撮影に入った青年が、首を落として殺された。ブレナン博士たちは遺体は無論、彼が生前に撮影していた映画のフィルムから死因を探ろうとするが、被害者の身辺には“呪い”を思わせる出来事が相次いでおり……

 今回は明らかにBONES版『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』です。作中、『ブレア〜』には言及しませんが、ホラー映画の典型として『シャイニング』を挙げたり、ザックがエクトプラズムの話をし出したりと、思いっ切りホラー風味。アンジェラがビデオの検証をするのを怖がるので、前回晴れて恋仲となったホッジンスが一緒に研究室に居座っていたり、と、シリーズらしい趣向も施してます。

 ただ、基本的にBONES版『ブレア〜』を志向した、ということだけが明瞭で、出来映えはいまいち。残されたビデオの証拠があまりに恣意的であるうえ、ジェファソニアン研究所の人々の検証が全般に雑でのんびりしている嫌いがある。レギュラーたちの軽妙なやり取りに執拗などんでん返し、といったシリーズならではの面白さは相変わらずながら、それ故にパロディとしての色彩が少々強すぎるような印象でした。怪奇現象のドキュメントを撮影に行って姿をくらました青年、あたりを引き継ぐだけにして、細かいところは変えた方が、敬意のある再解釈として通用したのでは……いや、パロディとして眺めればまあ面白いんですけど。

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