『Dr.HOUSE Season3』第8話 良心の痛み

 だいぶ前に鑑賞したあと時機を逸してなかなか感想が書けませんでした。今日は映画感想の宿題を片付ける余裕がなかったため、代わりにアップしようと、横で再生して復習しながら書いております。

 両親の死後、ふたりの弟妹を養うために、悪習を捨ててアルバイトに励んでいた青年が、職場で嘔吐し心停止状態に陥った。ハウス医師の部下たちは食中毒、脳腫瘍などを疑うが、病因はなかなか特定できず、出血、骨生成異常などを引き起こす。トリッター捜査官による締めつけで慢性的な痛みに苦しみながら、ハウス医師はまた荒々しい診断方法を試みる……

 どんどんトリッター捜査官の嫌がらせが過激化していきます。部下と対立しようとも基本的にはハウス医師の味方だったウィルソン医師が、車を取り上げられ、処方箋の認可番号まで剥奪され、ふたりの間に険悪な空気が流れていく。従来はどれほど剣呑な事態に発展したとしても、ハウス医師をユーモアで受け入れていた彼が苦境に立たされているために、必然的に空気は重苦しい。

 しかし、それでシリーズ通してのファンが苦い想いを抱かずに済むのは、そうしたシリーズとしてのストーリーと、ハウス医師の患者を巡るドラマとがうまく一致しているからです。本篇の最後に繰り出されるどんでん返しは、苦々しい想いを抱かせつつも、人間の感情を描くことに妥協しないこのシリーズの本懐と言えます。

 ……それにしてもトリッター捜査官との泥沼の駆け引きは、いったいどう決着するやら。この流れ、実のところトリッター捜査官もかなり危ない橋を渡っている気がするんですが……?

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