37年の沈黙を破る悲鳴。

 現在、20日夕方。19日は出かける前に記事を準備できなかったので、1日遅れで記しております。

 毎度の徹夜イベントがあり、今週は平日の映画鑑賞をしていなかったので、ついでに1本観てくることに。夕食を摂ったあと、ざっとシャワーを浴びて汗を流してから、急いで家を出る。思わぬところで手こずったため、目的地であるシアターN渋谷に到着したのは、上映開始ギリギリ。飲物を買っているあいだに、入口締められてしまいました。

 それでも何とか鑑賞できました。作品は、ダリオ・アルジェント監督1971年の作品、権利問題で長年にわたって奇妙な封印状態に陥り“幻”と化していた、『歓びの毒牙』『わたしは目撃者』に続く初期ジャッロ3部作完結編4匹の蝿』(KING RECORDS+iae・配給)。たぶん映像ソフトリリース前の企画の一環としてなのでしょう、2週間限定でモーニング&レイトショー上映が行われており、折角だからと初日のレイトショーに馳せ参じた次第。1日2回とタイトなスケジュールだからかアルジェント監督の人気故か、なかなかの人の入り。

 内容もなかなかです。真相はわりと早く見抜けますが、それはちゃんと考えて作っているから――とは言い条、ほったらかしの伏線や説明不足な点が多すぎて、けっこー苦笑いさせられるのも事実。独特の美的感覚やユーモアの閃きは素晴らしく、そもそもダリオ・アルジェント作品を愛好している人や、個性的な作品を好む人ならお薦め。権利の都合とはいえ、37年も眠っていたのは勿体ない――ぶっちゃけ、『インフェルノ』より普通に観る価値はあると思います。いや大好きですけど『インフェルノ』。

 鑑賞後は急ぎ電車に飛び乗って新宿へ。以下、20日付に続く。

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