レンタルDVD鑑賞日記その130。

 本日は例の徹夜イベント開催日につき、映画はそのついでに観ることにして、代わりに借りてきたDVDを鑑賞……っても、毎度のこれですが。

 ドツクゾーンの新たな刺客のリーダー格が登場する第29話から個別戦に入る第32話まで収録。

 粗筋をえらいざっくりと片付けたのは、この巻のエピソードはほぼ全部“ポロンに振り回される話”で済んでしまうから。『プリキュア5』のミルクとか『ハートキャッチ〜』のポプリのような、途中から参加して波乱を齎すタイプのキャラの原型ということでしょう――しかしこのポロン、色々な意味で強すぎる。メップルの我が儘勇者っぷりがすっかりなりをひそめて、妙に大人になってしまったような……まあ第32話、ホームシックに陥ったポロンを元気づけるために遊園地に連れて行く話では、一緒になってはしゃいでいるわけですが。

 ドツクゾーンの面々も、ひとりが立て続けに挑んでいって最後には倒される、という初期のパターンから、交互にプリキュアに襲いかかる、最近のお馴染みのパターンに切り替わっている。普通の男子向けアクションものとはひと味違う話運び、という精神は通じていますが、キャラクターをやたら潰すのではなくなるべく永らえさせる、という具合の工夫を凝らしているのが、今の目からするとちょっと新鮮。初期五人集の使い潰されていく特徴が、悪役に労働者の悲哀を織りこんだ『Yes!プリキュア5』の続篇で、やはり消耗されて早くに散ったスコルプで膨らまされたように見えます。

 新しい必殺技の登場で、相変わらず勝手に喋らされてしまうことへの違和感を口にするなぎさと、技を繰り出すとき後ろに足を踏み込んで力を受け止める、といった、最近の諸作では珍しくなった趣向まで含めて、新展開の中で試行錯誤をしつつも筋を通しているあたり、やっぱりこの第1シリーズは実に興味深いです。そして、こういう部分を引き継ぐことで最新作『ハートキャッチ〜』は原点回帰を目指している、という確信を改めて抱いてみたり。

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