恵比寿ガーデンシネマ最後の日。

恵比寿ガーデンシネマ最終日。 先週末のパソコントラブル以来、なかなか出かける余裕がありませんでしたが、今日だけは行かないわけにはいかない。ミニシアターの象徴的存在であり、恵比寿界隈で孤軍奮闘していた恵比寿ガーデンシネマが、本日を以て休館してしまうのです。最後の2週間ほどは、これまでに上映した作品の中から選り抜きの作品を上映する企画があり、それの1本を鑑賞するつもりで、午後から電車に乗って移動――ちょっとね、さすがに恵比寿まで自転車は遠すぎるのでね。

 しかし、現地が近づくにつれて、考えが変わってきた。観るつもりだった作品は、劇場公開される遙か以前から存在を知っていたのに、観る機会の得られなかった『アヒルと鴨のコインロッカー』だったのですが、どうせ最終日まで来ることが出来なかったのなら、最後の公開作品のほうを選ぶべきじゃなかろーか。窓口の手前でもなお逡巡し、上映開始時刻が『アヒル〜』より30分遅いだけ、終映は20分程度のズレだ、というのを確かめると、意を決して予定変更。

 というわけで、恵比寿ガーデンシネマにて最後に鑑賞したのは、劇場にとっても最後の公開作品となった、ウディ・アレン監督が久々にニューヨークを舞台に撮った、シニカルだけど意外性と優しさに満ちあふれたコメディ人生万歳!』(ALBATROS FILM配給)

 これが最後になったのは偶然でしょうが、間違いなく恵比寿ガーデンシネマにいちばん似合うのはウディ・アレン監督作品だと思います。上映終了後、劇場をあとにしたときに、あたりの風景が余韻を壊さないのがいいのです。今後もガーデンシネマと同じ系列である角川シネマでウディ・アレン作品をかけるのでは、と私は睨んでますが、新宿も有楽町も、ウディ・アレンの雰囲気と必ずしも一致しない――まあ、他の作品同様に、その辺にあんまりこだわって観に行くつもりはないんですが。

 何にしても、作品選びにもポリシーを感じさせたこの映画館が閉じられてしまうのは、惜しまれてなりません。前にテアトルタイムズスクエアの閉館記念イベントに赴いたときもそうでしたが、外観や内装など、いつも以上にたくさん写真を撮ってしまいました。腕は悪いので、お見せするのは左上の1枚だけでご勘弁を。

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