3月11日の状況。

 午前中は午前十時の映画祭のためにTOHOシネマズみゆき座へ。作品はローマの休日』(パラマウント配給)です。いちど西新井の劇場で観ていますが、今年はコンプリートを目指していたので、珍しく再鑑賞。早朝まで作業を頑張っていたため、随所で眠気と戦いながらでしたが、描写の伏線の巧みさを堪能。やっぱり名作は名作。

 出先で食事は摂らず、まっすぐ帰宅。昨晩の坦々鍋にうどんを入れて食し、落ち着いたところで昼寝。

 床に就いてから1時間後、地震が起きました。

 寝ている場所の周囲にはものがなかったので、肉体的にはダメージはなかったのですが、机の周りの荷物が盛大に崩落。寝床から移動するのもままならず、30分ほど携帯電話のワンセグで状況を確かめつつ待機、余震が弱まった頃合いを見計らって行動開始。

 もともとあちこち崩れやすい状態になっていたので、基本的に1から片付け――とは言い条、狭い部屋に物を詰めこんでいるので、整えようにも限度がある。なるべく安定するように配慮して積み直し。

 気になっていたのは、2匹の飼い猫。度胸のあるサツキでさえ取り憑かれたような目をして押入の中でうずくまっており、臆病なメイは当然のように発見できず。振動で窓が開いており、万一外に出てしまっていたらもう仕方ない、と覚悟まで決めましたが、あとで押入の更に奥、衣服や布団の積み重なったところに縮こまっているのを発見しました。今日いっぱいはもう出て来ないだろう、と安心して放置。ちなみにサツキのほうは私たちが夕食を済ませたあとでほぼ常態に戻ってました。

 地震から数時間後、どうにかパソコンまわりがあいたので、動作確認。幸いに、こちらにもダメージは皆無。いちばん脆いモニターに物がぶつからず、物がひしめいているためにモニター自体も半ば固定されていたので、私自身の気持ちが落ち着けばいつでも作業に戻れる状態になりました。

 この間、随時ツイッターやテレビで被害状況を確認。現状、知人で大きな被害を受けたという話にはまだ遭遇せず――本読みが多いので、あちこちで書架が大変なことになっていますが。12日は試写会とイベント上映の予定が入っていたのですが、どちらも会場が打撃を受けたため、メールとツイッターの双方で中止の連絡が入りました。どちらも楽しみにしていましたが、どうしようもありません。

 現在、私の周囲は、余震のたびにまたあちこち揺れるものの、崩れる気配はなし。そもそも寝不足だったうえに、完全に地震に叩き起こされた格好で、そろそろ朦朧としてきましたので、作業が出来る環境は戻りましたが、もう少ししたら眠ります。色々ずれ込みますが、今夜は気力を取り戻しておきたい。

 とりあえず、当方の無事をお伝えするのと、記録のために取り急ぎ現状を書き留めておきます。

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