あの日以来の映画鑑賞、25回目の午前十時の映画祭。

 相変わらず作業が詰まっておりますが、今年は午前十時の映画祭、昨年観たぶんを除いてコンプリートする、というのが目標のひとつとなっている。そのうえ、一昨日空振りをしてしまったので、どーしよーもなく高まった「映画が観たい」熱を発散しないと収まりがつきそうもない。

 そんなわけで、作業にある程度目処をつけ、少し早めに仮眠を取って、午後から自転車にてお出かけ。陽気はいい。一昨日よりだいぶ人の姿は増えましたし、他方で駅の周りの混雑も解消されましたが、それでもまだ交通量は少なく走りやすい。気になる余震の類も、とりあえずは起きなかった。しかし、今日の私にはもっと手強い敵がいました。

 強風。

 とにかく自転車は風に弱い。追い風のときはいいですが、向かい風だと漕ぐために要する力が大きくなりますし、横風で飛ばされそうになる恐怖と繰り返し戦わねばならない。そのうえ、時期的には本来春の嵐と呼ぶべきものでしょうが、今日は幾分冷え込みが戻っていて、風が冷たいったら。予め予測して服装を厚めに、手袋もきちんと嵌めて走っていましたが、それでも大変にしんどかった。

 ともあれ、まさにあの日の午前中訪ねたTOHOシネマズみゆき座に5日ぶりに赴き鑑賞したのは、ビリー・ワイルダー監督、オードリー・ヘップバーン主演によるラヴ・ロマンス『昼下りの情事』(松竹×セレクト配給)

 このところやたらビリー・ワイルダー監督作品を観ている気がしますが……本数を重ねるごとにこの監督の凄さを実感します。とにかく脚本の完成度が並ではない。そのうえで、配役も完璧だし、ユーモアも決まっている。これほど観ていて心地よい映画を作れる人はそうそういないでしょう。今週まだ観ていない《青の50本》もビリー・ワイルダー監督『麗しのサブリナ』ですが、なんだか全作制覇してみたい気分になってます。

 なお、本当に切羽詰まった状況なので、しばらくのあいだは鑑賞当日に映画感想をアップするのはちょっと難しくなりそうです。ご容赦ください。……待っている人がどれだけいるか解りませんが。

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