予習していて良かった。[午前十時の映画祭(50)]

 作業が佳境に入っておりますが、今週も残すところあと2日で未だに恒例のこれを観ていないので、とにかく映画館へ。予報ではちょうど出かけている時間帯がいちばん天気が崩れやすい、ということだったので、ときおりぱらつく程度ではありましたが、大事を取って電車で日比谷へ。

 TOHOシネマズみゆき座上映の《赤の50本》今週の作品は、ウンベルト・エーコの壮大な原作を、ジャン=ジャック・アノー監督&ショーン・コネリー主演で映像化した歴史ミステリ薔薇の名前』(ヘラルド・エース配給)

 今日のために早めに予習として原作小説を読み始め、多忙の時期と重なってしんどい思いをしながらどうにか読み終えた上での鑑賞でしたが……体調がいまひとつで、冒頭から眠気に襲われ続けたのは誤算でした。原作を読んでいたお陰で、多少意識が飛んでも理解は出来ましたが、なんかそれは本末転倒の感が否めない。とはいえ、あの長大で深甚な作品をうまく圧縮し、娯楽映画として成立させる手管は見事だったと思います。基本的に大幅な改変はなく、いちばん変化の多いクライマックスも、娯楽として処理する、という考え方からすると大正解。なるほどこれも、この映画祭に選ばれるには相応しい作品です。

 未だ眠気を引きずりつつ劇場を出てみると――目映いくらいの快晴。何だったんだあの予報は、と愚痴をこぼしつつ、書店でちょこっとだけ買い物をして、地元まで戻ってから近所の中華料理屋で昼食を摂って帰宅。……明日もお出かけなので、それまでに出来るだけ作業進めないと。

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