レンタルDVD鑑賞日記その217。

『怨霊映像』シリーズの特別篇です。てっきり初期作品の、女の子を怖がらせている様子だけ取り出したものなのかと思いこんでいたら、いちおう新作でした。怪談の語り手と女の子だけをスタジオに招いて、ひたすら恐怖と怪奇について語り合う、という構成。最近の、怪奇映像だけの作品よりはよほど観られますが、重盛さと美に対して語っていた女性の語り口が、個人的にいちばん嫌いなタイプだったのでどうも愉しめず。怖いから厭、なのではなく、語り手がやたら演技をしすぎているせいで、興醒めするのです。もうひと組で語っていた山口敏太郎の淡々とした語りのほうが私は好き。怪談の内容自体大したことはないんですけどね、どちらも。

 ……何にせよ、これのあとに『炎篇』がリリースされている、という流れを見ると、今後は怪奇映像と怪談、それに怯える女の子たちという構成はもう放棄したようなので、このシリーズに対して私が感じていた魅力は完全に消え失せたようです。これを最後に、このシリーズにはお別れいたします。最初のほうはそれなりに期待が持てたのになぁ……。

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