レンタルDVD鑑賞日記その249。

 一昨日から今日までに鑑賞したものをだだだと羅列。

  • 『ほんとにあった!呪いのビデオ21』(BROADWAY[発売])

 まずは再鑑賞。前に観た18巻は“黒狐”以外は名作、と言ってもいいレベルでしたが、こちらはシリーズもの含めて名作揃い。テレビでも頻繁に引用される、ホームの端から手が覗くものや、異様さの際立つ『余命』など、単品でも出色のエピソードが網羅されていますが、前後篇のかたちで描かれる話など、怪奇映像抜きでもおぞましさが感じられて見事。この辺が、現在に至る『ほん呪』スタイルの頂点という気がします。

 最近まで『ほん呪』の構成・演出を担当していた児玉和土による新しいシリーズ。それ故に、見覚えのある面々がインタビュアーや専門家代わりの証言者として登場してます。

 内容的には『ほん呪』よりもグロテスクな映像と怪奇現象を扱っていて、結構重量級……なんですが、詳しくは書けませんが色々と引っかかるところが多い。2011年に発表された『ほん呪』よりもよほど見応えがあるのはさすが、なんですが、質としては上の『〜21』に劣っている、と感じます。『封印映像』との差別化もいまいち出来ていないので、どうしてわざわざ別レーベルにしたのかも謎。決して無茶苦茶不出来というわけではないので引き続き追うつもりですが……そんなに期待はしないでおこう。

 バナナマンのおふたりが個人的に所有していた映像などをもとに構成された、初期のライヴ映像です。それ故に、ちょっと古めの作品であることを割り引いても、ふたりがかなり若い。日村も痩せてる!

 全体に短めのコントばかりですが、既に完成度は非常に高い。しかしこの作品でいちばん注目すべきは、傑作選ライブにも収録されていた『ルスデン』です。この時点でも充分に面白く侮れない出来映えなんですが、間の取り方や仕草に台詞、更には日村の体型に至るまで、傑作選のほうが遥かに研ぎ澄まされているのが解る。これから観る人は傑作選のほうで充分、とは思いますが、ファンならば彼らの足跡を辿るために観ておいて損のない1本だと思います。

 ……というか、正直に言えば、本当に私的な映像を流用しているらしく、全般に音の状態が非常に悪く台詞の聴き取りにくいものが大半なので、たぶんファンしか愉しめません。貴重ではありますが、コントを純粋に味わうには向いていない。

  • 『ほんとにあった!呪いのビデオ27』(BROADWAY[発売])

 金曜日に返しそこなった1本を返すついでに、また借りてきてしまいました。演出は既に福田陽平から児玉和土にバトンタッチ、昨年から演出に昇格した岩澤宏樹も登場して、現在に至る態勢が整ったあたり。

 ……しかし、最近のものよりは愉しめるものの、直前に21巻を観ているとだいぶ落ちる。以前の作品から繋がるエピソードは圧巻ではありますが、どうも掘り下げ不足です。単発の作品もまあまあの出来で、初見の時ほどは愉しめなかった。

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