東京ソラマチ初訪問、ののち『80年代ノスタルジア』at神保町シアター、2回目。

 朝のうちに作業を一段落、昼寝してある程度眠気を飛ばしたあと、夕方から自転車にてお出かけ。

 まずは神保町に向かい、本日の主目的である神保町シアターでの『80年代ノスタルジア』のチケットを押さえると、向きを変え、一路東京スカイツリーへ。開業間もない新電波塔にさっそく登る……のではなく、そのお膝元に出来た複合施設“東京ソラマチ”の一画に出来た、三省堂書店の新しい支店を覗いてくるためです……神保町シアターの目と鼻の先に三省堂書店はありますから、けっこう徒労感のある行動ですが、まったく理由がないわけではない。開店前に自宅にDMが届いていて、これを提示すると会員カードの200ポイント分がもれなく貰え、買い物をすれば手ぬぐいも貰えるという――まあ、それ自体に大した期待はなく、理由が出来たので、折角だから開業間もないスカイツリーとその周辺の様子を窺ってこよう、というのが実際のところ。

 平日ですから多少は空いているのか、と思いきや、とんでもない、スカイツリー周辺はかなりの人出がある。それは大変目出度いことなんですが、写真を撮る人は周辺に目を配って欲しい。自転車乗りとしても注意はしてますが、向こうから後ろ向きのまま寄ってこられたらどーしようもありません。とにかく通行の時には注意が必要。

 東京ソラマチに自転車駐輪場が設けられています。そう書いてあっても、収容台数が雀の涙だったり、ろくすっぽに管理されていなかったり、ということも珍しくないのですが、ここは規模もシステムも、私の知る限り最善に近い。公共交通手段だと却って面倒だ、という人は、自転車を使うのがいいかも知れません。ただしちゃんと駐輪場使ってね。周辺の歩道に駐めるスペースはあまりありません。

 そしてソラマチ内部へ。……正直なところ、現時点ではゆっくりと見て回る余裕はありません。人出が凄まじすぎる。目的地ははっきりしていたので、人波を掻き分けつつまっすぐ三省堂書店へ向かったのですが、えらい手間取りました。

 三省堂書店自体は……まあ、とりたてて特色はなし。開店したばかりなので店員も多くサービスカウンターもちょっと広げてありますが、まだ慣れていないひとが大半のようで、あんまり動きはよくありませんし、私がざっと見た印象では、文芸方面がかなり弱い。新刊と旧刊の区別があまりついていないし、棚も同じものが少し離れたところに置いてあったり、どういう作家を押したいのか全体に不明瞭。欲しい本もほとんど見つかりませんでした……まあ、本当に開店したてで、とりあえず体裁を繕っただけ、という段階なのでしょう。もう少しこなれることを期待したい。

 色々あって思いのほか時間を潰し、何とか1冊だけ購入して離脱。映画が始まる1時間ぐらい前には神保町に戻って、近くの喫茶店で仕事をするつもりでいたのですが、そんな余裕はなく、近くの東京堂書店でもうひとつ捜していた物を購入するのが精一杯でした。

 本日鑑賞した作品は、山田太一山本周五郎賞受賞作品を、大林宣彦監督&市川森一脚色で実写化、1980年代の浅草を舞台に、死んだはずの両親との交流を優しく、切なく描いたゴースト・ストーリー異人たちとの夏』(松竹配給)

 これはたぶん地上波で初めて放映されたときに鑑賞したはず。舞台に馴染みがあり、内容的にも惹かれ、鑑賞後に原作を読んだほどお気に入りだった作品。だいぶ間が空いていたので、細かな部分を忘れていたこともあり、とても愉しみにしていたのですが……驚くほど響きました。ていうか、この作品から自分がやたらと影響を受けていたことに吃驚。冷静に語れないくらい大好きな作品でした。

 鑑賞後、自宅にてゆっくりと作業をするつもりでいましたが、移動距離が長すぎたせいかすっかり疲労困憊で、ほとんど何も手につかないまま就寝――そして、そのせいで当日に日記を更新するのを忘れ、1週間近く経ってからこの項をアップしてます。何やってるんだか。

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