夕方の『バカリズム THE MOVIE』舞台挨拶つき上映に合わせた変則ハシゴ。

 今日のメイン・ディッシュはシネマート六本木にて夕方18時開場、18時半より開映。既にチケットは押さえてあったのでこれは動かせません。で、そのついでに別の封切り作品を1本観ておこう、と目論んでいたのですが……案の定と言うべきか、いまひとつ噛み合わない。当初狙いを付けていた作品は、まあ上映開始には間に合いそうな時間帯ではあるんですが、ちょっとタイトすぎて、下手をすると入場を断られそうなタイミングだったので避けたい。

 で、悩んだ結果、TOHOシネマズシャンテで本日封切り作品を朝一番で鑑賞、そののち六本木に移動して昼食を摂り、あいだの5時間ほどをインターネットカフェにて昼寝したり作業をしたりして潰す、という計画にしました――ちょうど最近はどこかで籠もった方が効率がいい、と感じはじめていたところなので、却って気分が変わっていいかも、とも思ったのです。

 というわけでまずは1本目、TOHOシネマズシャンテにて鑑賞したのは、フランスのトリッキーなミステリ小説を、『トーク・トゥ・ハー』のペドロ・アルモドヴァル監督とアントニオ・バンデラスのコンビにて、大胆な脚色を施して映画化した私が、生きる肌』(Broadmedia Studios配給)

 アルモドヴァル流の乱歩的猟奇世界、と言いましょうか、美しくもグロテスクな話。序盤、一切背景を明かさないままの語りの不気味さが、中盤以降の描写で一気におぞましさを纏うあたりの手管は絶品です。ミステリ的なカタルシスを期待していると終幕が肩透かしですが、なまじあそこで切ってしまっているから、あとに異様な余韻が残る。如何にもカルトな美徳のある作品で私は高く評価しますが、どういう人になら薦められるのやら。

 観終わったあとは六本木へ。土曜日故にいつもより混雑しているうどん屋にて昼食を摂り、予定通りにインターネットカフェにて時間を潰す。……もちろん仕事がメインすよ? 前回、ここの配信サービスで『ほん呪』が観られることを知ったので、据え付けのデスクトップでBGV代わりに流しつつ、持ち込んだノートパソコンでお仕事。やっぱり、気を散らすものがない分、進行は早めでした。何度か利用して、だいぶ慣れてきたお陰か、ようやくまともに仮眠が取れそうだったんですけど、腹が若干機嫌を損ねていたせいで睡眠はちょっと足りてません。ために、現在眠いです。

 18時ぴったりに店を出て、本日の本題であるバカリズム THE MOVIE』(Sony Music Entertainment配給)鑑賞のためにシネマート六本木へ。既に開場済の地下2階スクリーンに赴くと、脇にガチャガチャが用意されていたので、片手に買ったばかりの飲物を持った不安定な状態で、衝動的に参加してしまいました。本当に危ないので、バッジのものを1回やっただけですけど。

 上映前に、本篇の“ほぼ”監督&脚本を担当したバカリズムによる舞台挨拶が行われました――しかし上映前、かつ直後に『爆生レッドカーペット』のリハーサルを控えているとかで、喋ることがなく手短に帰りたがる、というなかなか無茶な挨拶に。既にひとコマ前の上映終了後に挨拶をしているせいなのか、お約束のフォトセッションすらなく、これはこれで歯切れがよくて面白かったですが。

 肝心の中身のほうは――まさにバカリズム・ワールド。構想、撮影、編集で合わせても3ヶ月ぐらいしかなく、しかも今朝方まで編集を行っていた、という突貫工事ぶりで、オムニバス形式で作られたうちの2本は如何にも悪ふざけ先行なんですが、『(株)ROCK』と『トップアイドルと交際することへの考察』の凝った構成、チープなアニメーションとして仕上げた『メンコバトラーM』の破天荒ぶりはなかなか。他の2本にしても緩いなりに愉しく、けっこういい出来だと思います。少なくとも、バカリズムのネタが好き、というならまず楽しめる。今のところ、今日と明日、それから6月2日、3日の4日間しか予定が組まれてませんが、もう少し広く展開してもいーんじゃなかろうか。

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