結果的に、ユエン・ウーピン2本立てだった。

 本日は、『王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件』の公開を記念して行われたツイ・ハーク監督関係作品の人気投票で、1位となった作品がシネマート新宿にて上映される日です。何が1位になったとしても観るつもりだったので、公表されたスケジュールに基づいて、何かハシゴしようと考えていたのですが……最終的に、1日新宿にいた方が早い、という結論に落ち着いてしまいました。1日ゆえ、普段は窓口でないと使えない割引を用いている都合上避けているネット予約でも1000円で確保出来るので、結論を出した時点でさっそく活用。

 ちょっと早めに現地入りし、まずは夜に行われる企画上映のチケットを押さえてから、午前中に観る作品のチケットを発券しておく。だいぶ時間が余ったので、近くの喫茶店で軽く作業を……と思ったのですが、いまメインでやっている作業は、喫茶店のように周囲にひとの目を意識せざるを得ない状況では進めにくい。やむなく、iPhoneを利用して移動中などにちまちま進めていた別の作業に手をつけたら、けっこう進んでしまいました――こっちもなるべく早いうちに仕上げるつもりではいますが、いま急ぐべきはそっちじゃないのー!

 そのあとちょっとだけ紀伊國屋書店新宿南店を覗いてきてから、ふたたび映画館へ。新宿バルト9にて鑑賞したのは、現在大ヒット中のインド産SF超大作ロボット(日本公開版)』(Unplugged配給)。多数のリクエストを受けて、本日からハサミの入っていない“完全版”が渋谷TOEIを皮切りに全国順次公開されることになり、私としては完全版のほうに惹かれつつも、どういう編集を施したのか確認するためにも、まずは日本公開版で鑑賞した次第。

 ……予想はしてましたが、序盤のダンス・シーンがほぼばっさり切り落とされていたのがちょっと残念。あまりに本筋から離れているので致し方ないところではあるんですが、あれこそこの映画のとんでもなさ、インド映画の魅力とも言える場面だと思うので、やっぱり存分にこの世界観を味わうためには完全版のほうがいいと思う。とはいえ、この編集版も、作品が持っている正統派SFの要素をきっちり押さえているので、内容としては問題はありません。何より、2時間ちょっとの尺はとっても程良い。これ以上縮めたらダイジェストになっちゃいますし。

 鑑賞後は、もういちど書店に行き、時間が足りずに見つけられなかった本を確保、それからけっこー距離がありましたが歌舞伎町まで行き、インターネットカフェで休憩と作業の時間。最近、六本木でときどき利用している店と同じチェーンなので、たぶん使い勝手は同じだろう、と踏んで訪れ、実際ほぼ一緒ではあったのですが、あちらに比べて暗すぎるのが難点。震災後の節電傾向に合わせたうえ、利用客の要望にも応えた、という話ですが、座席の番号が見えないというのは何とかならないものか。室内も、ライトがついていないとどこに何があるのか解らないレベル。すぐに慣れましたけど、ちょっと配慮が欲しい。足許まで暗いので、転びそうなのも嫌なのよ。

 途中で地震があったりしましたが、休憩としても作業としてもまあまあ満足を得たところで、19時25分頃に退出。雨がパラパラと降るなか、このくらいなら、と折りたたみ傘を取り出すことなく、シネマート新宿に飛び込んで鑑賞したのは、ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地大乱。個人的にはきっとこれが選ばれるだろう、と確信してましたが、公式サイトの記述によれば、ギリギリでの1位獲得だった模様……だったら観ていない作品のほうが私としてはありがたかったんですが、まあそこはそれ。以前DVDで観たとはいえ、このアクションは間違いなく映画館の大スクリーンで観たほうがいいので、『ロボット』と同じくらい愉しみにしていたのです。

 というわけで、観られただけで大満足なのですが……気になったのは客層。なんか、昨年の大成龍祭の常連さんの気配を多数感じたんですが、気のせいでしょうか。

 そして、あとでよくよく考えてみると、今日観た2作はどちらもアクション監督がユエン・ウーピンなのでした。『ロボット』自体に、往年の香港アクション映画めいた雰囲気があるんですが、続けて観ると本当によく似ているのも当然と言えば当然――するってえとジェット・リードニー・イェンはロボット並なのか。

 鑑賞後は電車にてとっとと帰宅――するはずが、その電車が線路内への人の立入が原因で止まっており、新宿でしばし足止め。ようやく乗れた、と思ったら、妙な成り行きで、片足立ち、かつ吊革ではなく網棚に捕まる、という姿勢を数駅強いられ、そうでなくても移動距離が長くて疲労困憊だったのに、家に帰りついて食事を摂っているあいだに、左脚の親指が内側に反り返る、という妙な攣り方をしてしまうのでした。昼間、休憩もある程度取れたので、深夜は根を詰めて作業をするつもりでしたが、もう眠たくてたまりません……だいいち、これを書き上げた現時点で既に2時をまわってるし。

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