レンタルDVD鑑賞日記その286。

 クリント・イーストウッド監督1988年の作品。『愛のそよ風』以来となる、自身が出演していない監督作です。こうして見ると、『愛のそよ風』の決して芳しくなかった結果を反省し、自身のスタイルや評価がある程度安定するのを待った上で繰り出した渾身の作品、という気がします。チャーリー・パーカーの本当の音源を活用して再現したライヴの完成度もさることながら、終盤の描写に凝縮されるシナリオ、表現の巧みさたるや。『アウトロー』でほぼ監督としては完成した、と捉えていましたが、本篇でその完成度を更に高めている。

 次は現時点でのシリーズ最終作『ダーティハリー5』。去年買ったままほったらかしていたブルーレイにようやく手がつけられます。

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