レンタルDVD鑑賞日記その299。

 劇場で観るのは夜、出かけるときのついでにすることにして、午前中はなかなか観られなかったレンタル作品を鑑賞。昨年の秋に公開された、清水崇監督の最新作です。ウサギの着ぐるみが誘う異世界へと導かれる姉弟を中心とするホラー。劇場では3Dでしたが、レンタルでは2D――仮に3Dで貸し出していても、自宅では観られる環境がないのでどーしようもないんですが。

 前作『戦慄迷宮』が色々と酷かったので、劇場公開時には躊躇していたのですが、これはだいぶいい仕上がり。少なくとも、意味不明の部分が残りすぎて雑さを感じさせた前作よりは意志がしっかりしている。序盤は首を傾げていたモチーフも、ある段階から意味合いが反転して、いい効果を上げています。中心に満島ひかり香川照之、脇に大森南朋という名優がいて、しかも撮影に国際的な名手クリストファー・ドイルを起用しているので、ヴィジュアルの安定感が半端ではありません。

 もーちょっとじんわりと響く恐怖を表現出来ていれば、という気はしますが、少なくとも前作よりは遥かに上出来。……ああ、躊躇してないで劇場にて3Dで観ておけば良かった。

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