駆け込み鑑賞。

 例によって、観たかった映画が最寄りの劇場では間もなく終了、ということを知り、あとのスケジュールの都合もあって、今日観に行かないと間に合いそうもなかったので、急遽朝から映画鑑賞へ。異様に蒸し暑いなか、自転車を漕いで日比谷のTOHOシネマズシャンテへ。

 鑑賞したのは、凶悪な事件を起こした息子との日々を静かなタッチで描き出し、各国で絶賛されたドラマ少年は残酷な弓を射る』(KLOCKWORX配給)。もともと少年犯罪を題材とした作品に関心があったので、これはどうしても観ておきたかったのです。

 異様に静かなトーンで、時間軸をシャッフルして見せる語り口に癖がある上、明確な結論をいっさい示していない。安易に物事に理由を求める風潮に釘を刺すかのような内容です。原題は“We Need to Talk about Kevin”ですが、確かに観終わったあとで、この少年について語りたくなる。寡黙であるがゆえに饒舌な名品。気持ちは軽くなりませんが、重みがいっそ心地好い、とさえ言える、いい映画でした。

 帰宅後、ひと眠りしたあとで、早く作業に戻るつもりでしたが――上の『アベンジャーズ』の感想が思いのほか、というか案の定というか、なかなか書き上がらず。これから作業です……果たしてどれだけ進められるかしら。

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