レンタルDVD鑑賞日記その311。

 一昨日からの風邪がまだもうひとつ治りきらず、今日は半日横になってました。これ以上寝ていられん腹も減ったし、という時分になってようやく起き出すものの集中力はなく、携帯電話のゲームをやったり、借りていたDVDを鑑賞して時間を潰していた次第。で、観ていたのがこちら。

 ……体調が悪いときにいったい何を観ているんだ、と作品をご存知の方は思うかも知れませんが月額レンタルで届いてしまったのだから仕方ない。あまりにも惨い後味を残すことで知られるジャック・ケッチャムの代表作を映画化したものです。

 しかし、ヒドい話だヒドい話だ、と予め煽られていてすっかり覚悟を決めていたせいなのか、さほどショックは受けませんでした……いやまあ、ヒドい話であることに変わりはありませんが、肝心の部分を見せない節度はあるし、ヒドい、と言っても単なる悪趣味な残酷描写に留まっておらず、人間の暗部をじわじわと抉り出すような話運びそのものが凄い。本篇は当事者のひとりであった少年が年老いてから述懐する、といった体裁になっていますが、そりゃ少年期にこんな体験をすれば一生束縛されるでしょう。

 あいにく、原作を予習することは出来なかったので、どの程度原作に添っているのか判断は出来ませんが、映画は充分な出来映えだと思います。ちょっとこぢんまりしてしまった感はありますが、全力でやったらそれはそれで影響大きかったでしょうし。

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