『ライジング・ドラゴン(吹替)』初日舞台挨拶つき上映atTOHOシネマズ六本木ヒルズ。

角川シネマ有楽町改め成龍館。 週末恒例の映画鑑賞です。本日はだいぶ前から観るものは決めていました。が、当初は西新井あたりでまったり鑑賞するつもりでいたのに、公開のかなり間際になって、どーしても見ておきたい舞台挨拶の回が発表され、しかもそれがTOHOシネマズ六本木ヒルズにて16時スタート、という私にとってはちょっと微妙な時間と場所で催される。まあ、観るのはいいとしても、そんな半端な時刻なら、いつもと違うスケジュールで動いたほうがよさそうだ。

 出かけたのは、週末としてはちょっと遅めの10時頃。まずはちょこっとモチベーション向上のためにある場所をふらついて、それから、なかなか引き取りに行けなかった予約商品を回収するため、秋葉原へ。取り置き延長してもらっていた店舗へ赴いてみると……なんだか暗い。比喩ではなく、照明が点っていない。あとで聞いたところによると、この店舗含むブロックがまるまる停電になっていたそうです。この状態ではレジが動くはずもなく、次の用事も早く済ませたい事情があったので、店員の方にもういちど取り置き延長をお願いして離脱。

 続いて向かったのは有楽町です。ビックカメラの入っているビル8階にある角川シネマ有楽町は、配給会社である角川系列直営なので、『ライジング・ドラゴン』メイン上映館となっている。それ故に、期間限定で“成龍館”の看板を掲げて営業する、という企画をやっている。TOHOシネマズのフリーパスを発行している都合上、今後もしまたもういちど映画館で観たくなったとしても、企画の期間中に観に来ることはなさそうなので、その様子だけでも確認しておきたい、と思い、試しに立ち寄ってみた。

 まだ、始まってませんでした。

 劇場自体はもう営業を始めているのですが、実は朝の上映は好評で継続している別作品。そのため、まだ“成龍館”の看板らしきものには覆いがかかっていました。さすがに、映画を観ずにそれだけ確認させてくれ、とお願いするのはものすごーくためらわれたので、こちらもいったん離脱。

 なんとなくうまく運ばない、しかしこれはこれで楽しい展開を経て、六本木入り。お目当ての作品の前に、せっかくのフリーパスを活用して1本観ておくため、チケットを確保してから、久々に行きつけのうどん屋へ。このところ六本木に来るときは時間がずれていたり手許不如意だったり、ということが続き、3ヶ月以上ご無沙汰になっていました。今日もそんなに都合がいいわけではなかったんですが、どーしても食べたくなって、若干無茶なスケジュールを組んでみたのです。芸も何もなく、いつもと同じ物を頼み、しっかり堪能してきた。満足です。

 少し早回しで動いたせいで、ちょこっとだけ生じた余裕を、別の映画館でチラシをもらってきたり、普段利用しないルートを辿って移動してみたりして潰したのち、更に本命までの時間潰しとして鑑賞したのは、テッド(字幕)』(東宝東和配給)……そう、いちど観た作品です。いつもなら昼寝する時間帯に当たっているのですが、いちど観たものなら途中で寝落ちしても惜しくない。

 ……といいつつ、結局眠ることなく最後まで鑑賞。やっぱり面白いんですわ、これ。前回観たときは吹替版だったため、有吉弘行の吹替よりテッドの声にドスが利いているとか、日本向けに差し換えたギャグは(当然だけど)字幕も吹き替えも一緒なのね、とか、初回の鑑賞時には気づくはずもない小ネタを確認したり、と2度目なりの楽しみ方もそれなりに堪能したので、眠気はありましたが、本当に意識を失うところまではいきませんでした。

 普段はエンドロールの最後まできちんと観てからスクリーンを出るのですが、今回は次のお目当てがイベント上映のため、早めに移動しておきたい。なるべく姿勢を低くして退場し、上のフロアにあるこの劇場最大のスクリーン7へ。

 本日のお目当ては、ライジング・ドラゴン』(角川映画配給)公開記念の舞台挨拶です。ジャッキー本人は諸般事情から来日が困難なので、ここで催されるのは、日本人にとってもうひとりのジャッキーと言っても過言ではない、ほぼ全作品で吹き替えを担当する石丸博也氏が、キャリアで初めて舞台挨拶に登壇してくれるのですから。本格的に追い始めてからはさほど経ってませんが、それでも元を正せばテレビでジャッキーに親しんでいた者としてはこの機会を逃すわけには参りません。

 上映開始前に行われた舞台挨拶には他に、キャサリン役の魏涼子嬢、ボニー役の本多真梨子嬢、ケイティ役の堀川千華嬢に加え、漫画家にして本邦吹替事情に精通したとり・みき氏が登壇していたのですが、もうほぼ石丸氏の独壇場。目の前で、あの声で喋ってくれるだけで会場は大盛り上がりです。「普段こんなところに出て来ないので上がっている」「本当は出たくなかった」とネガティヴなことを口にしながらも振る舞いはサーヴィス精神旺盛で、立ち回りの吹替はこうやって動きを真似しながら声を出す、と言って身振りを交えて気合の声を聴かせてくれるし、どの作品がいちばん好きか、という司会の質問にも率直な答をしてくれる。観ている側は立ち回りが多い作品をいちばん好き、と挙げるけれど、えんえん立ち回りばかりやっている自分としては、そればかりが印象に残ってしまうので記憶がごっちゃになっている、だから『ゴージャス』のようなドラマのある作品のほうが好き、と仰言っていました。それでも『新宿インシデント』のような暗いのは好きじゃない、とも。これは納得。

 喋って動き回って喉が嗄れる、と言いながらも終始積極的に語り続けて、予定時間はあっという間に終了。ちなみに私はやや前めの中央、という絶好の座席を確保していたお陰で、ほぼ真っ直ぐに石丸氏の勇姿を堪能できました。基本、ずっとメモを取っていたので、余計に視界には石丸氏ぐらいしか入らないという。魏涼子嬢はチャイナドレス姿だったというのに。とり・みき氏が唐草模様を身につけているかどうかも確認出来なかったので、なんだかとり氏はニセモノだったんじゃないかという気がしてなりませんよ?!成龍館”の看板を有楽町にて撮影、それから秋葉原にて取り置きの商品を回収して帰宅。結果として、かなり余分に時間を消耗してしまった気はしますが、まあこれも一興です。

 ……何にしても『ライジング・ドラゴン』、フリーパスが効くうちに、もういっかい、字幕版で鑑賞しておこう、うん。吹替版でもいいか。

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