あまりに時間が噛み合わず。(含む爆笑問題withタイタンシネマライブ#23)

TOHOシネマズシャンテ、施設壁面の小看板。

 今週は色々な事情でなかなか出かけられず、いい加減フラストレーションが溜まっております。今日は新作の封切りに加え、2ヶ月にいちどの『爆笑問題withタイタンシネマライブ』の開催日でもあるので、ハシゴして可能な限り押さえてやる、という意気込みでおりました。

 スケジュールがまったく噛み合いませんでした。

 本日封切りの作品どころか、公開済の作品も、根本的に時間が重複していたり、やたらと間が空きすぎてハシゴに向かない。もともと銀座地区で観るつもりだった作品はまだしも、シネマライブの上映される六本木で絞っても都合のいい作品がないってどーいうことよ。仕方なく、もともと今日、第1候補として考えていた作品だけ、午前中に出かけて鑑賞し、いったん家に戻って夕方出かける、という、変則をつけてもハシゴとは呼びにくいスケジュールに決めました。

 というわけで午前中、まだ雨の不安があるために、電車にて赴いたのはTOHOシネマズシャンテ。鑑賞したのは、2004年のスマトラ島沖地震で発生した津波に巻き込まれ、離ればなれとなった一家が実際に体験した出来事を、徹底したリアリティと洗練された語り口で綴ったインポッシブル』(Presidio配給)。昨年の東京国際映画祭にて鑑賞、その容赦ない災害の描写と圧倒的なドラマの迫力に、いまの日本人にはまだ辛いかも知れないけど一見の価値有り、と訴えていたら見事に日本公開が決定、前々から推していた者としては、ちょっとでも成績に貢献しておきたかったので、これを優先するのは当然なのです。

 2度目ですが、やっぱり凄い。序盤の津波の描写に打ちのめされ、点綴される無数の悲劇に言葉を失い、しかしだからこそ人間の善意や個々の奇跡が胸を打つ。全篇見せ場だらけであり、語り口の巧さでエンタテインメント的な力を備えながらもメッセージ性にも優れている。今のところ、私にとっての年間ベスト10入りは確実の傑作です。

 鑑賞後はすぐに帰宅、食事を摂って仮眠を取って、それからふたたび外出。どうやら今夜はあまり雨の恐れはないようなので、今度は自転車を利用しました。梅雨に入って明らかに運動不足なので、何とか隙をついて利用する機会を窺っております。

 というわけで、2ヶ月にいちどの恒例、『爆笑問題withタイタンシネマライブ#23』です。普段あまりテレビでは見かけない芸人はもちろん、テレビでよく診るけどあまりネタ自体には接したことがない芸人の演技も見られるので、すっかり嵌まってしまっております。今回のゲスト、うしろシティやロバートは、テレビで見ることはあってもネタは初体験。どっちも個人的にすごく好きなタイプのネタでした。“細かすぎて伝わらないモノマネ”の常連360°モンキーズ、シモも絡めたネタの構成が絶妙なサンドウイッチマンも嫋々。

 しかし今回、思いがけずツボだったのは、ウエストランドでした。『笑っていいとも!』で準レギュラーとなって絶好調、かと思いきやそんなに忙しくもなっていないようですし、別にネタ自体も、私がこのイベントを観はじめたころとそんなに変わってないんですが、今回のネタは良かった。とうとう自分たちの芸風を逆手に取る、という、ある意味いずれ辿り着く境地ではありましたが、彼らはツッコミが滑らかでないことが、このネタの自虐性をより綺麗に活かしていてしっくりくる。毎回これをやっていいか、と問われると首を傾げますけど、とにかく初めて、彼らのネタを心底楽しめた気がします……なんとなく、親になったような心境ではあるが。

 とにもかくにも、1日2本――と言っていいのか?――堪能して、ちょっと渇が癒えました。しかもどっちも、あんまり詳しく感想を書く必要がないので気楽でしたし! そのわりに通常の記事が長引いたけどな!!

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