レンタルDVD鑑賞日記その364。

 やっと鑑賞出来ました……3時間空けるのはけっこう大変。ポルトガルにて、再開発のために取り壊されつつある移民街で暮らすヴァンダという女性と彼女の身辺を、淡々と切り取るドキュメンタリー。

 いったいどういう状況と関係性で撮られたのか、という点から謎めき、そしてそういうことを抜きにしても、説明は乏しく物語らしきものも何もないのに異様な饒舌さを示す、不思議な作品。3時間観ても起伏はなく劇的な結末もありませんが、しかしなぜか見入ってしまう。娯楽性は皆無ですが、壊れていく街のなかで繰り返される日常、という極限の生活感が映像のなかに凝縮されていて、本当に彼らの姿を間近に観察しているように思える。面白い、とは言いにくいですが、凄い。

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