2度目の大つけ麺博2013→映画鑑賞→新耳袋トークライブ93。

 昨晩、急ぎ短い項目だけアップしたのち、電車にて新宿へお出かけ。

中華蕎麦 とみ田の八年目の豚骨魚介。 お目当ては毎度の新耳袋トークライブ93ですが、まずはイベント前に鑑賞する映画のチケットを確保しておき、それから1冊だけ漫画を購入して、9日ぶりに大つけ麺博2013へ。このタイミングで訪れて、夕食代わりにすることはもうだいぶ前から決めておりました。なので、今夜も予めファストチケットを押さえて会場入りした、のですが。

 雨だ。

 まだ細かい粒がぱらぱら、程度でしたが、それでも濡れる。会場の狭さゆえか、設置された二階席とその下であれば雨はしのげるものの、持ち運ぶときに雨粒が入るのは否めない。仕方の無いことですし、土砂降りというほどではないので付け汁が嘆かわしいほど薄まることはないものの、どうにも残念な気持ちが。

 それでも食べてきたのは、昨年の覇者・中華蕎麦 とみ田による八年目の豚骨魚介。昨年も最後、ギリギリで食して、確かに王道の美味しさだ、と思ったので、今年もいちどは食べたかったのです。今年もよけいな手を加えない、これぞつけ麺、といった味。ストレートな美しい麺も、ほどほどの柔らかさと歯応えが印象的。先週食べた風來堂のちょっと縮れた感じも好きですが、“蕎麦”という風格のあるこっちがどーしても強烈なんだよなー。

 台風のために入れ換え日を1日空けて第一陣が終了してしまったあと、またしても悪天候で客入りが悪くなっているせいか、とみ田はともかく、他のところはいまひとつの様子。特に右端にいた博多一幸舎がものすごーい一所懸命客引きをしていたのが目につきました。なんか気の毒になってきたので、もし今週中にもういちど行けるようなら、こちらを選んでみたいと思います。……月曜日しかもう機会がないっぽいが。

 食後、思いのほか早い登板となった折り畳み傘に頼って道を戻り、訪れた新宿武蔵野館にて鑑賞したのは、『50/50』のジョナサン・レヴィン監督がライトノベルを映画化、ゾンビが人間の少女に恋をしたことで繰り広げられる奇妙な冒険を、ホラーの文法に従いつつキュートにロマンティックに描いたウォーム・ボディーズ』(Asmik Ace配給)。もともと気になっていた作品ではありましたが、大つけ麺博で食事をしてからトークライブへ、というスケジュールにぴったりハマるのが見事にこれ1本しかなかったので、迷う余地がありませんでした。

 噂通り、ちゃんとゾンビ映画だけどロマンティックでキュート。恐らく、これまでにゾンビ映画が辿ってきた変化なしでは生まれることも受け入れられることもなかったでしょうが、オリジナルに対しても、それから派生した変化にも誠実な、いい作品でした。素晴らしいのは、この題材でレーティングが“G”だということ。そりゃこの内容で少年たちが保護者同伴でないと観られない、なんて艶消しもいいところだもんね。

新耳袋93看板。 スケジュール的にはハマっていた、はずなんですが、しかしすっかり本格的になってきた降りを前に、開場まで1時間も空いてしまったのは痛かった。会場のLOFT/PLUSONEの前で雨宿りをするのは迷惑です。ではどこかで落ち着こうか、と思っても、適当な店がない。ルノワールは深夜料金が高いし、旧コマ劇場周辺はファストフードの店が激減、あってもこの時間帯には閉まっているという有様。けっきょく、列が形成される23時40分くらいまで、意味もなくあたりをウロウロしたり、近くのコンビニで商品を物色したりして時間を潰してました……本当に、なんであんなに減ったかな、ファストフード店

 ともあれ、0時30分頃より、いよいよイベントの始まりです。夏のピークは過ぎたので、第1部の宣伝は少なめですが、木原浩勝氏と縁のあるかたの関わった製品のPR映像を流したり、田野辺キャップによる新耳Gメンの現状報告があったり、とそれなりに盛り沢山。

 第2部はふだんとちょっと趣を変えて、“いわゆる心霊写真”についての考察。これまでも、木原氏が入手した奇妙な写真の紹介、というのはたびたび行われていましたが、本日はほんとーにちょっと趣が違う。世間的に“心霊写真”と呼ばれるものは、どういう認識から現れるのか、またこの真贋はどこで決まるのか、というけっこう真面目な話を、このイベントならではの資料で考察する、というもの。細かく書くと長くなる、かつ内容に大幅に抵触せざるを得なくなるので省きますが、大変に冷静で客観的な考察でした。……証人として招いた劇団員の某氏が、登壇時に小芝居を演じたり、妙な相槌を打ったりして、いい具合に掻き回してくれたお陰で、微妙に浮ついた感じでしたが。

 ふたたびの休憩を挟んでの第3部は、取材したての新作怪談のお披露目です。木原氏が相方として、先ほどの某劇団員氏をやむなく登壇させたのがちょっと不安でしたが、取材が充実していたお陰でかなりの聴き応え。今回は担当のかたが、最近増えていた“ちょっといい話”テイストではなく、イヤな後味を残す怪談を増やしたい、という希望を出していたそうで、願えば叶うとでもいうのか、取材もそれに応える形で、久々にちょっとえげつない話が多めでした。このところ甘口では、という想いを抱いていた読者のかたは、来年は期待していいかも。

 今年のトークライブは残すところあと1回。最近はすっかりひとりで来るのが普通になってしまってますが、よっぽど身辺にのっぴきならない変化でも起きない限り、お邪魔し続けるつもりです。最悪でも、来年あたりに辿り着くはずの3桁到達まではお付き合いしたい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました