台風前の大つけ麺博2013、4回目。

五福星の桜エビの低温焙煎 全粒粉つけ麺、トッピングに熟玉。 世間は、やたらと脚の遅い台風の話題で持ちきりです……かくいう私も最近それにばっかり触れている気がしますが。こうも雨風が不安視されるなかでは、自転車使いの私は行動をやたらと制約されます。どーしても出かけたければ、電車を利用するしかない、それも出来れば、まだ雨風の弱いうちに。

 今日は前々からチェックしていた作品が封切られるので、本当ならそっちを優先したかったのですが、今週はどー考えても優先すべきは、大つけ麺博2013のほうでした。開催を愉しみにしていて、この店が参加するなら是非とも食べておきたい、と思っていた店が今週のグループに加わっている。しかし、台風の動きやこちらのスケジュールを考慮すると、下手をすると訪れることが出来ないまま次のグループに入れ替わってしまう恐れがある。ならば、まだ台風が本格的に到来する前、作業のラストスパートで気持ちのゆとりが失われる前に、いちど行っておいた方がいい。そんなわけで、いつもなら自転車にて、金をかけずに訪れるところを、電車を使って新宿に向かいました――実は、お目当ての映画じたいは新宿でもかかっているので、ついでに観ることも出来たんですが、そっちは来週以降の愉しみにとっておくことにした。

 だいぶ雲行きは怪しいながら、まだ小雨がぱらついている程度で、道中ほとんど傘を差すことなく会場に到着。しかし会場じたいは、まだ昼食時にも早い、ということもあるのでしょうが、雨を警戒してか人出は疎ら。お陰様で、今回はファストチケットを使うまでもなく速やかに品物を入手できましたが、なんかちょっと心配。どう考えても雨に祟られすぎだよな、今年は。

 とにかくこれだけは食べておきたかった1杯は、宮城から参加の五福星による桜エビの低温焙煎 全粒粉つけ麺。一昨年の大つけ麺博2011で初めて出逢って惚れ込み、昨年もわざわざ選んで食べ、内心いずれ宮城の本店まで赴いて食べたい、と思っていた店の1杯です。特に昨年は、オリジナルのアレンジがどーにもピンと来なかったので、改めて食べてみたかった。

 で、出来映えはというと――昨年よりずっと好印象。微妙だった付け合わせは焼豚に変更され、一昨年驚かされたタバスコも刻み海苔もありませんが、しかし桜エビの風味とも、日本蕎麦に近い麺の風味ともマッチしている。トッピングで毎回注文してしまう熟玉は変わらぬ美味しさで、麺とは別に食べるかたちですが、いい形でフックになってます。

 惜しむらくは、熱盛りで出してもらったところ、麺が解れにくくちょっと食べづらかったことですが、味については、私には文句なし――ただ、こういうところで評価されるには、食べているうちに変化がつけられる趣向がもう少し必要な味かなー、とは思うのですが、自分では不満がありませんから、自信を持って投票してきました。味よりも、なんで厨房にショッカーらしきひとがいたのかが不思議でした。ツッコミはおろか、理由を訊ねることもしませんでしたけど。……だっていつ本降りになるか解らなかったし。

 食べたあとは、新宿駅ではなく大久保駅まで歩いていき、総武線に乗って秋葉原へ。予約してあったものを購入してから、また電車にて帰宅。釈然としないのは、外を歩いているあいだ、濡れるほどの降りに遭遇しなかったこと――幸運、ともいえますが、自転車で出かけていれば、交通費に1銭も払わなくてよかったわけで。ああ、お願いだから早く通り過ぎてください台風さん。

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