2013年の映画鑑賞・総括

劇場で鑑賞した本数: 115本(延べ・128本)

 昨年よりだいたい20本減。昨年末ぐらいから引きずっている体調不良とか、一時期の多忙さが影響してます。ただ、絞ったぶんだけ粒も揃っているので、満足度は高かった。

映像ソフトもしくはオンデマンドで鑑賞した本数: 32本

 実は2009年以降どんどん数が減ってます。やっぱり私は、家で観るより映画館で観るほうが好きらしい。今後も、劇場で鑑賞出来なかったものなどは押さえていくつもりですが、たぶんこの辺りが標準になるんでないかと。

最も多く訪れた劇場: TOHOシネマズ六本木ヒルズ 45本

 ほんっっっとに、劇場のサーヴィス態勢に未だ文句たらたらなので、出来れば他のところにしたいんですが、新・午前十時の映画祭にタイタンシネマライブ、各種イベント上映の都合もあって、結局3年連続でいちばん訪れている劇場になってしまいました。

私的ベスト20(2013年01月以降に劇場で封切り公開された作品)

順位 作品タイトル 日本公開日
ゼロ・グラビティ 2013年12月13日
インポッシブル 2013年6月14日
キャプテン・フィリップス 2013年11月29日
パシフィック・リム 2013年8月9日
鑑定士と顔のない依頼人 2013年12月13日
許されざる者 2013年9月13日
ライジング・ドラゴン 2013年4月13日
キャビン 2013年3月9日
ジャンゴ 繋がれざる者 2013年3月1日
10 ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日 2013年1月25日
次点 かぐや姫の物語 2013年11月23日
次点 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〔新編〕 叛逆の物語 2013年10月26日
次点 フッテージ 2013年5月11日

 上にも記した通り、今年は私にとっては結構粒揃いだったのです。お気に入り、と呼べる作品が多すぎて絞りきれず、やむなく次点を3つも入れてしまったという。紹介したくてしょうがなかったのです!

 それでも、今年これ1本を選べ、と言われたら、たぶん挙げてしまうのはこの作品、『ゼロ・グラビティ』です。感想でも訴えた通り、これは3Dで作られる意義のある、体験をもたらすことの出来る貴重な映画ですから。あまりに素晴らしすぎて、自宅の貧弱な環境で観たい、とは思えず、たぶんすぐには映像ソフトも買わないんじゃないか、というくらいに。まだ劇場でかかってますから、未見の方は是非とも映画館で。劇場公開終了後にテレビで観ると、後悔する可能性ありますよ、本気で。

 2位から5位くらいまでは気分次第で変わります。そのくらいどれも強烈でした。2位のなんか、最初に観たのはもう1年2ヶ月も前なのに、未だに鮮烈です。

 6位以下については、下手をすると次点以下、挙げなかったものとも、日によって入れ替わるかも知れません。『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』とかきのう観たばかりの『清須会議』とか、邦画も決して揃ってなかったわけじゃないけど、どう並べていいのか解らないくらい。強いて言うなら、ランクインさせたのは、映画館で観たほうがいい、と思ったものを揃えるようにしました。出来映えだけなら、本当にいまでも悩んでいるほどなのです。

 次点にアニメ作品がふたつ並びましたが、どっちかひとつだけ10位以内に入れる、ということが出来なかったのです。あと『まどマギ』については、3作品揃って初めて真価を発揮する、という内容でもあるので、単独で入れるのにはためらいがあった、というのもある。何にしても、この2作品が観られたのは今年の大きな収穫だった、と本気で信じている。

 そして今年はホラーもけっこう豊作だった。チープな愉しさ、という点に優れた作品にこそ接することが出来なかったものの、優れた作り手が愛情を注いだものが多く、なかでもジャンルを超越するパワーのあった『キャビン』は入れましたが、それだけではあまりに惜しかったので、『フッテージ』を次点に残したわけ。リメイクながらオリジナルと別の高みに達した『死霊のはらわた』、表現スタイルの洗練ぶりが驚異的だった『死霊館』も捨てがたいですが、完全なるオリジナルであり、日本のホラー映画にオマージュを捧げつつ仕掛けも凝っていた『フッテージ』が、私のなかでは頭一つ抜けていました。

私的ベスト10(2012年以前に公開された作品)

順位 作品タイトル 日本公開日
オールド・ボーイ 2004年11月6日
誘惑のアフロディーテ 1996年12月14日
孤島の王 2012年4月28日
ロスト・アイズ 2011年6月18日
ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン 2012年4月28日

 数が少ないので5つに絞りました。……結果、新・午前十時の映画祭参加作品が1本も入らなかったのに自分でもびっくり。

 1位は、いまさらながらレンタルで鑑賞して、劇場公開時に観なかったことを心底後悔した1本。趣向と描写が一致して醸しだす哀切な余韻、というものがある作品にはどーしても弱い私にとっては、理想的な作品でした。

 2位は、これも意外なタイミングで出逢った、私にとってのウディ・アレン(いまのところ)最高傑作。品性も知性も兼ね備え、奥行きがあるのに描写はとことん下世話、しかも手頃な尺にも拘わらずギチギチでなく遊びがある……なんでこんなものが作れるんだ、と分析するほどに驚嘆します。

2014年の展望

 未だにあんまり余裕がないせいで、来年度の予定が充分調べ切れていない、というのが正直なところなんですが、それでも既に楽しみな作品は幾つかある。

 すっかり安定の大作エンタテインメント・シリーズとして定着したマーヴェル・ユニヴァースは来年も公開予定です。2月にまずマイティ・ソー/ダーク・ワールド』(Walt Disney Studios Japan配給/2月1日公開予定)があり、『アベンジャーズ』には参戦していませんが、リブート2作目アメイジング・スパイダーマン2』(Sony Pictures Entertainment配給/4月25日公開予定)も待っている。まだ日本での公開予定には載っていないのですが、IMDBによると4月にはキャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(Walt Disney Studios Japan配給?/4月19日公開?)も控えていて、更にベニチオ・デル・トロも参加する『Guardians of The Garaxy』(Walt Disney Studios Japan配給?/公開時期不明)も、アメリカでの公開が8月ですから、もしかしたら2014年内に日本上陸するかも。……多すぎないか?

 年明け早々にけっこう期待の作品がたくさんあります。インシディアス第2章』(Sony Pictures Entertainment配給/1月10日公開予定)ドラッグ・ウォー 毒戦』(alcine terran配給/1月11日公開予定)、シリーズ完結篇TRICK 劇場版 ラストステージ』(東宝配給/1月11日公開予定)、18年越しの3部作ビフォア・ミッドナイト』(ALBATROS FILM配給/1月18日公開予定)に、独立系の話題作『ザ・イースト』(20世紀フォックス配給/1月31日公開予定)、オスカーも期待されるウルフ・オブ・ウォールストリート』(Paramount Japan配給/1月31日公開予定)アメリカン・ハッスル』(PHANTOM FILM配給/1月31日公開予定)

 それから独自かつ過激なアクション大作の続篇キック・アス ジャスティス・フォーエバー』(東宝東和配給/2月22日公開予定)マチェーテ・キルズ』(FINE FILMS配給/3月公開予定)リディック:ギャラクシー・バトル』(Presidio配給/3月8日公開予定)なんてのも待っている。前例があまりにアレなので、世間的には警戒しているひとも多そうですが、私はGODZILLA』(東宝配給/7月25日公開予定)にもけっこうワクワクしているのだ!

 あれこれ並べましたが、しかしいま作品としていちばん待ち遠しいのは、2011年に個人的ベスト1に掲げた『灼熱の魂』の監督がヒュー・ジャックマンジェイク・ギレンホールを招いて撮った新作プリズナーズ』(松竹×Pony Canyon配給/5月3日公開予定)だったりします。アメリカでは興収、批評共に好成績を記録していて、まあ話半分に聞くとしても、オスカーも期待出来るレベルだとか。その真偽を早く確かめたい。あのレベルまでは求めませんから、肉迫する衝撃を体感したい。

 と、作品についてあれこれ綴りましたが、しかし来年、私にとっていちばん楽しみなトピックは、TOHOシネマズ日本橋のオープンだったりします。私にとっては最も近い場所に出来るシネコンであり、しかも第2回新・午前十時の映画祭の上映館に名を連ねている。新設館ですから、サーヴィス面で最初は不慣れでも、従来の反省を踏まえたものになっている、と期待出来ますし、この期待に応えてくれるなら、不満の多かったTOHOシネマズ六本木ヒルズに立ち寄る回数が大幅に減らせる! ……六本木ヒルズの劇場で頑張っている従業員の方には申し訳ないけども、もう何年も辛抱しているのでねぇ……。

 2013年は懐事情もあんまり芳しくなかったため、割引や無料鑑賞などの特典が使いやすかったTOHOシネマズ中心に足を運んでましたが、2014年はもーちょっとミニシアターも訪れたいところです。作品もマメにチェックせんと。

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