レンタルDVD鑑賞日記その380。

 また違うシリーズものに手を出してみました。

 これはちょっと好感が持てる仕上がり。作りすぎたオープニングで“心霊”と言ってしまっているのは個人的に引っかかりますが、映っているものを悪意的に捉えない、ありもしない悲惨な背景や壮絶な影響を語ったりしない、雰囲気は出すけど脅かさないナレーション、といった演出の加減は理想的レベル。

 演出的には悪くない一方で、映像の不審な点についての追求が甘いのが気になります。『ベースの練習』だけは、動画自体よりも、実際に起きていたはずの変化に当事者がどう反応したのか、という点に注目するべきでしたし、堤防でのひと幕は、映っているもののサイズに着目して欲しかった。

 また、映像そのものが類型的で、全般にいまひとつ面白みがないことも残念。『ほん呪』などのような追跡取材、撮影者に対するインタビュー映像、といったドキュメンタリーとしての工夫はほとんど施していないせいで、素材以上の膨らみを出し切れていないのがネックなんでしょうが、映像の粒が揃えば充分に面白いものになるでしょうし、この演出からあまり逸脱しない限りは、私としては愉しめそうなので、しばらくチェックしてみます。調べたところ、もう3巻までは出ているようなので、あと2回は愉しめる……映像のレベルがここ止まりなら、正直どこかで飽きるとは思いますけど。

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