レンタルDVD鑑賞日記その398。

 読書もろくに片付けられなかった入院中、唯一片付けられたのが、届いているレンタルDVDの鑑賞でした。しかし報告は、映画感想を優先していたため、後回し。

  • 『ほんとにあった!呪いのビデオ56』(BROADWAY[発売])

 病院でなに観てんねん、と自分でも思いますがたまたま届いたんですから仕方ない。現時点でのシリーズ最新巻。何かが違う、と序盤から思ってましたが、何ととうとう菊池宣秀くんが構成・演出に着任してました。演出補のシーンで後ろから聞こえる声が違うから変だと思ったんだ!

 もともと彼も児玉和土演出の下で働いていたひとですから、基本的な作りは違っていない――とはいえ、だいぶ成長していた岩澤演出と比較してもどうも物足りない。映像のセレクトが、もうひとつ弱い印象なのです。ただ、そういう弱さを取材の過程で補う、というこのシリーズの面白さはさすがに理解していて、そのままだと小さなネタに留まりそうな内容を前後篇にまで広げていった技はさすが。今後、成長してくれることを期待しましょう。

 病院でなに観てんねんPart2。人気シリーズのスピンオフ版で、題名通りネット生放送の体裁で紹介された動画をまとめたものらしい。

 ……とはいえ、正直なところ採用された動画はぜんぶインパクトはいまひとつでした。ただ、お馴染みの演出補・杉本の活躍ぶりは愉しい。そして、彼女が中心となったドキュメンタリーのうち、ストーカーかも解らない、という女性からの相談に応えたエピソードと、第7巻で採り上げた動画に繋がるエピソードは秀逸。映像のなかで、プロデューサーが「このシリーズの中心は杉本だから」と漏らしてましたが、もはやスタッフのほうでもそういう認識なのね。

 映像のクオリティはさておき、その意味を補強するドキュメンタリーで魅力を加える、という手法を、『ほん呪』とは違うかたちで極めつつあります。まあ、こちらのやり方は袋小路に辿り着くのが早まる危険も孕んでるんですが、退屈しない限りは追いかけてみましょう。

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