レンタルDVD鑑賞日記その402。

  • 『戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 劇場版・序章 【真説・四谷怪談 お岩の呪い】』(Prime WAVE)

 白石晃士監督によるフェイク・ドキュメンタリー形式のホラーシリーズ第5作にして、現在劇場公開中の最新作の序章となるエピソード。いまどーにも余裕がなくて、映画館に行けるかも不透明な情勢なんですが、とりあえず予習として観てみました。

 さすがにこのスタイルの第一人者たる白石監督の撮るものはちょっと違う。シリーズで確立された撮影スタッフの個性に、誰にも馴染みのある『四谷怪談』を押しこんで、異様な展開が繰り広げられます。武闘派の監督(作中人物)に横柄な浄霊師という組み合わせの見せる、ホラー映画でも類を観ない浄霊シーンのインパクトもさることながら、実は“お岩の呪い”というものの解釈に光るものがある。この辺りこそ、しばしば暴力ものや特殊な企画ものにシフトしつつも、フェイク・ドキュメンタリーを中心にホラーにこだわってきた白石監督の凄味と言えましょう。

 いちおう映画扱いで鑑賞したので、後日詳しい感想を……と思ってましたが、これは劇場版を鑑賞したあと、まとめて触れたほうが良さそうな気がするので、一旦保留にします。

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