私にとっては半年ぶりの爆笑問題withタイタンシネマライブ#29、のついでにもう1本。

やっとチラシを掲示するようになったか。 昨年までずーっと2ヶ月に1度のお楽しみとして通っていた爆笑問題withタイタンシネマライブ、しかし今年に入ってから2回連続で用事と重なってしまい、実に半年ぶりの鑑賞です。2月の時はバナナマンのイベントと重なったものなのでいいとしても、それなりにお笑いが好きなもので、ちょっとフラストレーションが溜まっておりました。そういうわけで今日は数日前から興奮していたのですが……また午前中に色々とあって、なんだかバタバタして出発。しかも、予報では午後から雨になる可能性を仄めかしていたため、空を見上げてもすぐに降るとは思えないながらも、大事を取って電車で移動したものだから、なおさらペースが乱されるったら。

 イベントは六本木ですが、現在六本木でだけ通用しないフリーパスを利用中なので、まずは今年の私の拠点になっているTOHOシネマズ日本橋へ。出かける時にまごついたせいで、本篇スタートギリギリの入場になってしまいましたが、ちゃんと全篇観られたので良し。作品は、誰もが知る旧約聖書のエピソードを、『ブラック・スワン』のダーレン・アロノフスキー監督が実写化したノア 約束の舟(字幕・TCX・ATMOS)』(Paramount Japan配給)。最初の1週間のみになる可能性は大ですが、ここの売りであるTCXとDOLBY ATMOSを用いた上映になっているので、折角だからここで観ておきたかった、というのもある。

 聖書の解釈としては色々と微妙な部分もありそうなんですが、常軌を逸したシチュエーションでの人間心理、関係性を描いた作品として捉えれば凄まじいインパクト。“神に選ばれた男”であるが故の苦悩と、そんな彼を尊敬しながらもすべてを受け入れられない家族のやり取りこそ本題でしょう――とはいえ、まさに神話の趣がある、洪水に至るまでのスペクタクルも見応えはある。聖書のことは考えずに、神話的なファンタジーと捉えて鑑賞すべきなのかも。

 鑑賞後は地下鉄を乗り継いで六本木へ。このルートを利用したのは初めてですが、思いのほか楽でした。

 ちょこっと時間を潰してから劇場へ。半年ぶりに来てみたら、以前はロビーから中継していた前説が、舞台上で行われるスタイルに変わってました。……滑ってもそのまま中継に乗ってしまう残酷さといったら。

 序盤はいつも通りのタイタンメンバー。前に見たときは他の猿回しふた組と一緒に戦隊ものもどきの芸をやっていたゆりありくは、ひと組に戻ってました。やっぱり大変だったんだろうなー。

 最初のゲストは、最近無礼な振る舞いが一部バラエティで持てはやされている三四郎。とはいえここは漫才なので、あんまり無礼っぽさはなく、むしろ滑舌の悪さで笑いを取っている感じ。個人的には今日のネタはあまりハマりませんでした……ほとんどドラゴンボールだけで回してるんだもん。

 久々に見てもいつも通り触れにくいネタをした長井秀和、人気のネタではなくまた危ない実験作で仕掛けてきた日本エレキテル連合のタイタンふた組を挟んで、次のゲストはトップリード。彼らのネタが、ここまでではいちばん面白かった。コントに金持ちを出すのは珍しくないのですが、この解釈はユニーク。

 続くは準レギュラー格のパックンマックン。ここの客なら受け入れてくれる、という確信があるようで、前にもやった英語漫才で仕掛けてきました。集中力は要りますが、ある程度学んでいればちゃんと聴きとれて愉しめるクオリティなのが見事。ネタの終盤にて、日本の昔話を読み聞かせる、という趣向を採り入れていたのですが、直後に登場した宮地大介がまた日本昔話ネタだったため、想定外のところで笑いが湧いたのも一興。あれは解って並べたんだろうか。

 最後のゲストはハライチ。テレビでは岩井のフリに澤部が即興で応える、というスタイルが中心ですが、その方向性を踏まえつつもちゃんと練ったネタになっていて、笑うと同時に感心。澤部のテレビでの芸風はあんまり好きじゃないんですけど、こうしてみると芸風の育て方としては間違っていない。

 毎度のBOOMER&プリンプリンは、ワールドカップに引っかけて普段とちょっと違う趣向を繰り込んできましたが、結果はいつも通り。そして大トリの爆笑問題は、ワールドカップからAKB、ASKAまでフォローして盤石の仕上がり。

 半年ぶりに来てみたら、前説の場所が違っていたり、オープニングアニメが新調されていたり、と若干の変化はありましたが、レギュラーのクオリティもゲストの豪華さも相変わらずで、安心して笑っていられました。今後も、都合がつく限りは通うとしましょう。……あんまり評価出来ない六本木の劇場も、月に2回ていどなら抵抗ないしね。

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