初見は、レーザーディスクでした。

 2日ぶりの映画鑑賞です。そろそろ陽気が不安定になりますが、本日もまだ空は青く陽射しは強い。きのうほとんどノックダウン状態だったので、用心のため無理のない距離でお出かけ……というわけではなく、はじめから今週の今日あたりは新・午前十時の映画祭の作品を観るつもりでいたので、もともとTOHOシネマズ日本橋に行くつもりだったのです。チケットも、一昨日の時点で発券まで済ませているので、ギリギリに到着しても困りません。

 というわけで何の問題もなく劇場入り。今回の作品は邦画枠、松本清張の小説を野村芳太郎監督ほか豪華スタッフ&キャストで実写化した砂の器』(松竹配給)

 実はこの映画、私は何度か観てますが、最初はレーザーディスクでした……しかも数少ない、自発的に買った(というか、買ってもらった)1枚だった覚えさえある。なので、古典作品もなるべく劇場で観る、という方針が固まって以来、是非ともスクリーンで再鑑賞したかったものなので、今回の上映は本当に待望でした。

 久々に、そして初めて大スクリーンで鑑賞した『砂の器』は圧巻でした。淡々とした捜査の過程で描かれる日本各地の風俗や光景、そして少しずつ紡がれていくドラマ。ラスト小一時間を費やし、オーケストラの演奏と共に描かれる事件の背景は、内容を知っていても震えます。映画化、というとやたら原作通りにこだわるひとがいるようですが、本篇は原作から逸脱することで映画として成功した部類だと思う。

 鑑賞後、少し遠まわりをして、明後日に鑑賞する映画のチケットを押さえてから帰宅……一昨日の疲れがまだ残っているというのにそんな無茶をするから、帰りついたときにはけっこうグロッキーでした。しばらく自転車から離れて鈍ってますし、自転車そのものにも慣れていないせいもあるんでしょうけど。

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