久々に、ちゃんと封切りで観た。

 このところ体調不良だ作業だ、でなかなか映画鑑賞に出られず、特に封切りの日に楽しみにしていた作品が選べない、という状況が続き、大変にやきもきしております。

 しかし、今日封切りの作品だけは後回しにはどーしてもしたくない。もうほとんど意地になって、いつもより早く起床してまで出かけてきました――早い時間に起きたのは、そろそろ行きつけの蕎麦屋に年越し蕎麦を注文しなければならないので、ついでに立ち寄るためにTOHOシネマズ西新井を選択したからではありますが。日本橋ではTCXで上映してますが、まあ、あれが絶対必要、というタイプの映画ではないと思うので、そこにはこだわらなかった。

 家を出るのにちょっとまごつき、予告篇には間に合いませんでしたが、本篇は問題ありませんでした。そこまでして観たかった本日の作品は、敬愛するデヴィッド・フィンチャー監督最新作、失踪した女性を巡る疑惑と世間の狂乱を、ユーモアと戦慄で彩ったゴーン・ガール』(20世紀フォックス配給)

 前評判から、期待しすぎてもしすぎることはない、と信じてましたが……観終わって震えが来るくらいの超傑作でした。すべてがパーフェクト。この衝撃は、あんまり予備知識を仕入れずに観たほうがいいですが、とにかく中盤以降の展開に度肝を抜かれっぱなしだ、とだけは申し上げておきましょう。これまでデヴィッド・フィンチャー監督は非常に高いアベレージを誇ってきたものの、個人的にベストはずっと『セブン』のままだったんですが、初めてその地位が揺らぐのを感じました。凄いです、ほんとに。

 鑑賞後は予定通り行きつけの蕎麦屋に赴いて食事を堪能、年越し蕎麦の注文も無事に済ませて帰宅……病み上がり、というよりまだ症状を引きずっている状態なので、行き来はちょっとしんどかったのですが、大変に満足です。今年もとりあえず個人的ベストを最後の更新でアップする予定でおりますが、ここに来て一気にランキングが変動してしまいましたよ。

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