ライオンが、確かにここにいる。

 土曜日は封切り鑑賞の日です――とは言ってみたものの、最近何だかんだで出かけそびれたり、たまっている鑑賞候補の都合から順番を変えることもしばしばなんですが、今日はどーしても封切りに観たい作品があったので、意地でも出かけるつもりでした――左目の調子が悪くても。

 が、ちょっと予定が狂ってしまったのは、深夜のこと。0時に発売されるチケットをすかさず購入したあと、今日観るつもりの作品をどこで鑑賞するか改めてスケジュールをチェックしよう、と思い立ち確認してみると、人気の作品の残席数がやけに少ない。なにゆえ、と首を傾げて、すぐに気がつきました。そういや今日は14日、TOHOシネマズデーなのです。TOHOシネマズ上映作品は特別興行を除いて基本料金が一律1100円になる。私でさえ、この日にはときどきネットで購入しているくらいですから、そりゃ毎日効く割引を持たない観客は狙い撃ちにするに決まってる。朝に劇場でチケットを買っていたら、ろくな席が残っていない可能性もある。そのため急遽、時間帯と劇場を決めて、昨晩のうちに購入手続きを行いました。あまりに慌てていたので、発券のために必要となる電話番号を、いつもと違う奴で指定してしまいましたが、きょう劇場に駆けつけたらvitより窓口で発券した方が早い、というアナウンスがあったために窓口に赴き、認証に電話番号を求められなかったので、結果としてどっちでも良かった。

 夕方に訪れたのは日比谷のTOHOシネマズスカラ座、作品はさだまさしが自らの代表曲の世界観を小説化、それを三池崇史監督、大沢たかお主演で映画化、ケニアでの僻地医療に挑んだ青年医師の姿を感動的に綴った風に立つライオン』(東宝配給)

 これでも年季の入ったさだファンですから、書き出すと切りがないので、ここでは簡単に言い切ります。傑作です。前日にやっと原作を読み終えたばかりなので、大きく削ぎ落としたエピソードやちょっとした改竄にすぐに気がつきましたが、その変更が作品のテーマに添っていることが快い。その代わり、観ているあいだは細かいところに注文を付けたくなったんですけれど、観終わってじわじわと衝撃が響いてきてます。少なくとも、さだまさしのあの名曲を土台とした作品としてこれは完璧と言っていい。先日の生さだでさだ氏が「4回は観て」と訴えていたので、冗談で鑑賞予定リストに4回記入しておいたのですが、4回はともかく、あと1回は観てきたい、と本気で思ってます。映画感想の宿題が溜まりまくってますが、これは書きたいことが多すぎるので早めに書き上げる。

 ちなみに本日はスカラ座と同じフロアにあるみゆき座では『イミテーション・ゲーム』が封切られてました。話題性とキャパの兼ね合いなのでしょうが、あちらは私が訪れた直後の回が売り切れになっていたり、と大盛況の様子でした。……あっちはもうちょっと落ち着いてから観よう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました