徹夜明けにドニーの兄貴。

 まだ作業全体は途中なのですが、今日までに少しまとめておきたかったため、先週いっぱい気張っておりました。が、何だかんだで思いのほか進まず、昨晩夕方からいつもの用事を済ませたあと、ほぼ朝までパソコンと向き合い、少しばかりの仮眠を挟んで、お昼頃までにどーにか区切りのいいところまで片付けた。

 さすがにこれだけ根を詰めると、頭の中のリソースがすっかり埋まってしまって、ちょっと休憩を取ったくらいで次に進むのは辛い――そもそも先週末、このために1回、映画鑑賞を我慢しているので、フラストレーションを発散したいところ。

 そんなわけで、昼寝で睡眠不足を補ってから、夕方からお出かけ。向かったのはシネマート六本木。2週間も経たないうちの再訪です……解っていたことではありましたが、閉館間際になって立て続けに来ることになるとは。

 鑑賞したのは、『やがて哀しき復讐者』のロー・ウィンチョン監督、『スペシャルID 特殊身分』のドニー・イェン主演、明朝の戦士が冷凍睡眠から醒めて現代に復活、秘宝を巡り戦いを繰り広げるファンタジー・アクションアイスマン』(TWIN配給)。徹夜明けのご褒美は、噛み応えのある文芸作品より超絶アクションが相応しいですから!

 ……が、さすがにこの出来は微妙すぎた。なんと言おうか、製作途中でみんな倒れちゃった、みたいな出来映え。昔の戦士が現代に蘇ったがゆえのギャップや順応の仕方をコミカルに描いているのはいいけれど、現代で繰り広げられる戦いにどんな因縁があるのか、それがどう展開していったのか、などといった部分がまるで練れていない。ディテールが雑、というよりもはや“何をメインに描きたかったのか”が不明瞭になってしまっている。とことんドニー兄貴を中心とするアクションを魅せ、そこでカタルシスをもたらすことが軸になっているならまだいいんですが、CGまで駆使した派手なアクションにいまいちカタルシスがないのがどうにも。兄貴のナルシストっぷりはうまい具合に使えば『捜査官X』や『スペシャルID』みたいな程よい仕上がりになることもあるんですが、外すとここまでとっちらかっちゃうんだなあ、という点は興味深くもありましたが、とりあえずドニー・イェンのファン以外にはお薦めできない。私は楽しかったけど評価は難しい。

 しかしまあ、頭はスッキリしました。いつものうどん屋にて夕食を頂いてから帰宅……当初は、改装したばかりのTOHOシネマズ六本木ヒルズにて導入されたDOLBY ATMOSを、御前様覚悟で試してこようかしら、と思ってたんですが、まだ眠気が残っているので、早めに帰ることにしました。これをアップしたら横になります……横になったままタブレットで作業を始めてしまう気がしないでもないが。

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