異色の完全ミュージカル初体験。

 本日は新・午前十時の映画祭鑑賞のために、毎度のTOHOシネマズ日本橋へ。

 今回の作品は、フランスの伝説的女優カトリーヌ・ドヌーブがその名を世界的に知られるきっかけとなった作品、ある港町で若い恋人たちが辿る哀しい顛末を、すべての台詞が音楽に乗せられて提示されるという、いわば完全なるミュージカルの形式で描いたシェルブールの雨傘』(東和初公開時配給)

 観る前に多少は情報を仕入れていましたからいいんですが、何も知らないと度肝を抜かれるかも。ただ台詞を乗せてるだけ、というのは安易な捉え方で、歌として綴られなかったら恐らくあんまり惹きつけられるところのないストーリーを、この特異なスタイルと、一風変わった着地によって極めて印象深いドラマにしてしまっている。歌っているのが別人、と聞いても「それがどうした」と振り払ってしまいたくなるドヌーヴの美貌も重要ですが、これほど選んだ表現手法が見事にハマっている作品も珍しい。そして、観終わったあとしばらく頭を離れないメイン・テーマも秀逸。そりゃあ歴史に残るわ。

 尺が短い作品なので、鑑賞後はまっすぐ帰って、自宅にて昼食。夕方からはいよいよ次の作業……といきたかったんですが、なんか少しふらふらしている。疲れている、というより、いきなり血圧の平均が下がったせいで、低血圧に近い状態になっている気が……これ、本当に小まめに血圧を測って、状態を見極めて薬の量を調整しないと辛いかも……。

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