リーアム・ニーソン祭り開催。

 本日は朝から、眼科の診察がありました。このあいだは簡単な診察のみでしたが、今日は視力検査のあと眼底検査もある、という流れだったため、瞳孔を開いたままにする目薬を点されました。こうなると半日はパソコンなんか見てられないので、もはや作業をする気はなかった。午前中は読書でやり過ごし、夕方から映画鑑賞にお出かけ。さすがに自転車は危なすぎるので、電車利用です。

 向かったのはユナイテッド・シネマ豊洲。本日はうまい時間割が組めたので、2本立てです……なんか最近、ここでハシゴすることが多い気がするが。

 1本めは、もはやゴールデンコンビの貫禄を示しつつあるジャウム・コレット=セラ監督&リーアム・ニーソン主演の3作目、わが子とその家族を守るため、組織のボスを相手に壮絶な戦いに赴く男を描いたラン・オールナイト』(Warner Bros.配給)

 ちょっとしたひねりのあった前2作に対し、こちらは闇社会の経験を軸とするハードな駆け引きとアクションで魅せる作り。しかし、このコンビに仕掛けは要らない、とばかりにクオリティの高い描写を畳みかけてきます。ねじれた親子の絆や、長年の信頼関係をアクションやサスペンスと絡めて描いているので、山場に情的なコクが生まれているのです。如何せん、ジャウム・コレット=セラ監督は趣向のあるスリラーで評価されてきた感があるので、物足りない、と言いたくなるのも人情でしょうが、リーアムのアクション路線においてはひとつの頂点と言っていいと思います。

 あいだが1時間半ほどあるので、夕食を摂ったり、あちこち眺めて回ったり……お買い物はしませんでした。あれば買おうかしら、と思っていたものが、すべて今ひとつピンと来なかったので。

 映画館に戻っての2本めは、ローレンス・ブロックが長年書き継いできたマット・スカダーを、リーアム・ニーソンが演じたミステリ・ドラマ、探偵が猟奇的な誘拐犯を追う誘拐の掟』(Pony Canyon配給)

 原作は持っているのに未読だったので、今日までにどーにか読み終えて鑑賞。思っていた以上にプロットに手が入っていますが、重要なポイントは残して映画として昇華してますし、何よりキャスティングを聞いて膨らんだ期待に、リーアムが見事に応えてくれてます。もうこれを観たら原作のスカダーが彼の顔と声で動いてしまいそうなほど。人間関係や時代背景が原作と変えてあるものの、アル中の元警官である、という事実がもたらす影がしっかり利いていますし、会話のウイットはまさにスカダーまんまです。情緒豊かな原作のクライマックスと比較すると少し派手めになっていますが、あのあとにさらっとラストシーンを置く匙加減はなかなか。映画としては『ラン・オールナイト』のほうが完成されてますが、ミステリとしての興趣、人物像の味わいはこちらも秀逸。

 家に帰り着いたときには日付をまたいでいたため、更新がこんな時間になってしまいましたが、充実のリーアム祭りでした。そろそろアクション引退を公言しているようですが、出来ればスカダーはまた演じて欲しいな〜。

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