5度目の大つけ麺博2015、のついでにスパイ活動。

 昨日の続き、というか、『ARIA the AVVENIRE』舞台挨拶以外の出来事をまとめて。

 夕方からの映画鑑賞を決めてあったから、というのもありますが、もともと土曜日は午前中のお出かけは考えてませんでした。何故なら、東京国際映画祭のチケット発売日だから。注目度の低い作品はしばらく余裕がありますが、やっぱり人気作は初日でないと確保は難しい。今年はコンペティションのなかに是が非でも早く観たいのがあったので、さっさと確保するべく待機。

 依然として、混雑でアクセスが出来ないヘボ仕様のままのチケットボードの扱いに苦慮しつつ、何とかお目当てはほとんど確保。ひとつ、これこそ、と言うのを取り損ねましたが、成功率は高かったので、あんまりグズグズ言ってると罰が当たる。いちおう20日にもういちど販売があるらしいので、そのとき取れるようなら取って、これで決定とするつもり。さすがに終日居座るわけにはいかんし。

 仮眠を取ったあとで、電車にて新宿へ。まずは昨日も触れた『ARIA the AVVENIRE』舞台挨拶を楽しんだのち、夕食がてら大つけ麺博へ。

麺や 七彩の稲庭中華そば、芹としょっつる味玉トッピング。 つけ麺vsラーメン、という企画ながら、どっちが上か、というのには関心がないんですが、せっかくですからなるべく均等に食べたい、というわけで今回はラーメン側からチョイス。選んだのは麺や 七彩の稲庭中華そばです。麺類のなかでは特にうどんをこよなく愛する私には、“稲庭”という文字が魅力的だったので、はじめからこれはチェックしてありました。

 今年はこれで5杯目ですが、個人的にはこれがいちばんのヒット。麺は名前通り稲庭うどんを思わせる細さと滑らかさですがちゃんとラーメンの味わいも留めている。あんかけ蕎麦にも似たとろみのあるつゆは、シンプルな醤油とも最近多い魚介系とも違う、和風のこくがあってちょっと新鮮。具材は鶏肉がメインで、全体的にとろみのある若鶏うどんのような趣があるんですが、それでも麺の味わいにちゃんとラーメンの印象もある。基本的にここで食べるのはどこも美味しいんですが、出来ればすぐにもういちど食べたい、とまで思わされたのはたぶん初めて。あくまで私の好みではありますが。

 本当にもう1回食べたいところですが、あまりたくさん食べられるほうでないので、出来るだけ多くの店を味わうためには同じ店舗を2度選ぶのは(少なくともいちどの会期中には)したくない。しかし、実店舗を直接訪ねたくなるくらいにはお気に入りです。どうも、稲庭風の麺はこのイベント限定っぽいのですが、通常のメニューも味わってみたい。

 食後はTOHOシネマズ新宿にて2本目の映画を鑑賞。チョイスしたのは、原作マーク・ミラー×監督マシュー・ヴォーンの『キック・アス』タッグが往年のど派手なスパイ・アクションの復活を試みた痛快アクションキングスマン(字幕)』(KADOKAWA配給)

 もともと観たかった1本であり、公開直後からずーっと評判がよかったので、終映直前までに、なんて悠長なことを言っていられる心境でなく、この機に観てきたのですが……確かにこれは素晴らしい。私はシリアスに傾いたいまの『007』を支持してますが、それに納得がいかない、という気持ちも理解できる。そして、その納得のいかない気持ちを見事に昇華させ、エンタテインメント路線のスパイ映画のテイストを完璧に蘇らせている。それでいて、現代にスパイ映画を作る上で、新しい要素との調和をしっかり考慮している。何より、痛烈な皮肉も含めたクライマックスの見せ場は爽快極まりない。あそこまで忘れがたいクライマックスも珍しい。個人的には、予告篇での見せ方と対比することを予め考慮したかのようなストーリー構成にも唸らされました。これは文句のない名作。あのクライマックスのためだけに、もういちど劇場に足を運んでもいい、と思うほどです。

 気懸かりだった作品がだいぶ消化できてきました。残念ながら終わってしまったものや、優先順位的に諦めざるを得ないものもあるので、今週中にアレを押さえることが出来れば少し気持ちが落ち着きそう……とはいえ、土曜日にも観たいものが封切られているし、うかうかしているとまた溜まる一方なんですけどね。

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