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 今日もネタがないな〜、そういやジャッキー・チェンDVDコレクションに触れてなかったから、遅ればせながら採り上げるか……と思って調べたら、その前の号も言及してなかった。というわけでまとめてネタにします。

 先月末リリースの44号は、28号『シャンハイ・ヌーン』の続篇です。前作が西部劇への憧れなら、今度は大英帝国冒険もの、というところでしょうか。香港アクション愛好家としては、ジャッキー・チェンドニー・イェンが対峙しているのが見所です……が、それ故に楽しみすぎでまだ観てない、という。

 今週火曜日が正式発売日であった45号は一気に時間を遡り、1978年頃に製作されたと見られる怪作『ジャッキー・チェンの必殺鉄指拳』です。内容としては『醒拳』に並ぶ問題作と言われている由縁は、ジャッキー・チェン幻の初主演作品に、彼がブレイクしたあとで映像をプラスし、別の作品に仕立てて発表した作品であるためです。私自身の感想では1973年と書いてますが、これは初主演作が撮影された時期のことで、ブックレットの推定では少なくとも『酔拳』発表後に作られた、と考えられる模様。

 初見のときは香港的なムチャクチャさに彩られた作品だなー、程度の認識でしたが、ブックレットの指摘によれば、まあ事実その認識通りではあるものの、それ故に映画作りの小技や奥深さも解る内容でもある。『酔拳』にも登場するユエン・シャオティエンとディーン・セキがこちらにも出演しているのですが、それが完全にジャッキーの人気が出たあとの撮影であり、彼らの関わるシークエンスを加えることで、ジャッキーの代役が支えるクライマックスの伏線を用意している、なんて、知識がなければ気づきませんて。

 ストーリーとしてもアクションの完成度としても、『蛇拳』以降と比べて大幅に見劣りはしますが、そうした映画作りの面白さ、当時の人気の凄まじさを窺い知るうえでも、このコレクションに加えられて然るべき1本だったと言えましょう。

 ちなみに次号は『レッド・ドラゴン/新・怒りの鉄拳』よりも前に、主演ではなく脇役で出演していた『ジャッキー・チェンの秘龍拳 少林門』です。『レッド・クリフ』のジョン・ウー監督、そしてのちにゴールデン・トリオとして共に活躍するユン・ピョウやサモ・ハン・キンポーも共演している、という点でも貴重なら、内容的にも(初期のどーしようもない作品群と比べれば)整っている、という意味でも注目の1本……まあ、この辺のスタッフやキャストに興味がなければ、当たり障りのない代物にも見えるでしょうけど。

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