ボンド帰還。

 今朝までに作業の大きなヤマを越えて、今日は心置きなく映画鑑賞――と行きたかったのですが、昨晩は妙に体調が振るわず、頑張って粘るもいまいち進まず。急な冷え込みにやられて、風邪の初期症状を呈していたようです。

 朝と昼、ひとまず漢方薬を服用し、昨晩のような集中も出来ない状態からは脱したものの、作業は想定したところまで達せず。映画鑑賞はお預け……とするべきところなんですが、一昨日チケットは確保してしまっている。しかも、先週いっかい望まぬ成り行きで断念していますから、ここで断念するとズルズル観逃してしまう危険もある――実際、今回はIMAXで鑑賞したのですが、再来週にはアレの公開を控えており、最悪、今日観る作品はそれ以降IMAXから弾かれる可能性もあるのです。ホントに、今日観ておかないとタイミングを逸しかねない。観逃すつもりは微塵もないですけど、小さなスクリーンよりIMAXで是非とも観たい!

 好天ながら、体調が回復した直後なので大事をとって電車にて移動、TOHOシネマズ新宿にて鑑賞したのは、ダニエル・クレイグによるジェームズ・ボンド第4作、初期シリーズに登場した秘密結社といよいよ対峙する007/スペクター(字幕・IMAX)』(Sony Pictures Entertainment配給)

 監督はシリーズ最高ヒットとなった前作に続いてサム・メンデス、セカンド・ユニットには「このひとがいればアクションは心配ない」と私が勝手に全幅の信頼を寄せるアレクサンダー・ウィット、キャストもMI6メンバーは前作から引き続き集結し、更に悪役としてオスカー俳優クリストフ・ヴァルツを招いた盤石の構え。まったく心配してませんでしたが、ほぼ期待通り。

 ただまあ、謎解きであったり、スパイ映画ならではの駆け引き、といったものの味わいは期待しないほうがいい。秘密組織と、その中枢と実は無縁ではなかったボンドとのドラマを、雰囲気を主体にして描くことに主眼を置いているので、物語としてはうまく繋がっていない感がある。にも拘らず引っ張ってしまう役者の演技力と、サム・メンデス監督らしい傑出した構図の妙に最後まで唸らされます。また、ダニエル・クレイグが就任以降はリアル路線に舵を切っていたのが、あの秘密結社の再登場により、往年の冒険活劇的なモチーフを取り戻し、洗練されながらも往時のロマンを感じさせる仕上がりとなっている。個人的な好みで言えば前作のほうが好きではありますが、このスタッフ、キャストの力を存分に発揮させた、正しい“娯楽大作”になってます。これでいいのだ。

 ちなみに007、まだ次回作の具体的な予定は出ていない状況ですが、本篇も全世界で大ヒットとなっている状況もあって、製作陣はこのスタッフとキャストにふたたび委ねたい意向らしい。年齢的にダニエル・クレイグもそろそろギリギリだとは思いますが、あと1回くらい見せてくれると嬉しいなー。

 大事をとって電車で移動しましたが、ちょっと運動が足りていない気がしたので、帰りは新宿駅ではなく新大久保駅まで歩いて行って乗車。ほんの1km程度ですが、全力で歩けばまあまあの負荷にはなります。

コメント

  1. […] 原題:“spectre” / 監督:サム・メンデス / 脚本:ジョン・ローガン、ニール・パーヴィス、ロバート・ウェイド、ジェス・バターワース / 原案:ジョン・ローガン、ニール・パーヴィス、ロバート・ウェイド / 製作:バーバラ・ブロッコリ、マイケル・G・ウィルソン /  […]

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