『ボクソール★ライドショー 恐怖の廃校脱出!』初日舞台挨拶付上映、の前に本物のドキュメンタリーも。

 昨日は徒労に終わってしまいましたが、今日は無事に予定通り映画を鑑賞して参りました。今年初のハシゴ、なんですが、ちょっと変則的でした。

 自転車にて、まず赴いたのは、今年もとりあえず私のベースになりつつあるTOHOシネマズ日本橋。鑑賞したのは、『WATARIDORI』『オーシャンズ』のジャック・ペラン&ジャック・クルーゾ監督によるネイチャー・ドキュメンタリー最新作、例によって動物たちを至近距離で捉え、それらの映像をもとに約2万年の地球史を再現したシーズンズ 2万年の地球旅行(日本語ナレーション)』(GAGA配給)。期せずして、今年最初の新作映画がドキュメンタリーになってしまった。

 ……ただ、実は今日、どうも眠りが浅く、出かけるときから少々調子が悪かった。それでも動いているうちに良くなるだろう、と軽く考えていたのですが、やっぱりこのコンディションでドキュメンタリーは辛かった。ちゃんとストーリーを組み立ててはいるのですが、あくまで映像先行、そして個々は分断されていますから、如何せん興奮や緊張が繋がっていくわけではない。正直しんどかった。ただし、『WATARIDORI』でも用いた、動物が生まれたところから接することでカメラや機材への抵抗を減らしたり、新開発の機材を用いることで、これまでにない至近距離から撮影した映像は素晴らしい。特に今回は、ヒグマ同士やバイソン同士の格闘が見物でした。

 鑑賞後は速やかに劇場を離脱、ふたたび自転車を漕いで、今度はユナイテッド・シネマ豊洲へ。間隔は約1時間、予め充分に移動可能だ、と確信していたからこのハシゴを組んだのですが、しかし出来れば余裕を持って現地入りしたい、と努力した結果、席に着いたときには疲労困憊でした……そして、これがあまり良くなかった。

 ともあれ本日2本目は、エイプリルフールの冗談だったはずが実現してしまった『貞子vs伽椰子』でに抜擢されたことでも話題の白石晃士監督が、ユナイテッド・シネマ系列で採用されている4DX専用として制作した体感型ホラーボクソール★ライドショー 恐怖の廃校脱出!(4DX2D)』(KICCORIT配給)

 なんで日中からハシゴすることにしたのか、というと、この作品、実は25分しか尺がない。その辺も製作陣の狙いだったようですが、この25分みっちりと、4DXの特殊効果を活用しまくっている。廃校に潜入する様子を映画館に生中継している、という体裁によるフェイク・ドキュメンタリー方式なのですが、カメラの動きに合わせて座席が揺れる、カメラマンが走れば揺れる、あまつさえカメラが奪われたりすればもっとひどいことになる。この調子でずーっと感覚を翻弄されまくりで、もともと体調が悪いところへ自転車で橋を3つ超えて疲労困憊、しかも空き時間がなかったが故に空きっ腹で臨んだことも災いして、テキメンに気持ち悪くなりました……鑑賞する方は体調にご注意を。しかし、ここまで場内の効果を駆使した盛り沢山の作品は間違いなく初めてであり、観ていて実に楽しかったのは否定しない。

 上映終了後は、白石晃士監督に出演の岡本夏美渡辺恵伶奈、大迫茂生が登壇しての舞台挨拶です。話を聞く限り、撮り方自体はいつものフェイク・ドキュメンタリー方式なのですが、岡本夏美がけっこうグイグイと監督に突っ込んでいってくれたお陰で、白石監督の映画作りのスタイルがけっこう伝わる、いい舞台挨拶でした。

 しかも今回、せっかく4DXのスクリーンを使っているから、ということで、舞台挨拶でもちょっと効果を体験させてくれました。場内が明るい状態だと、どこでどういう風に装置が作動して効果を発揮するのか、というのが丸わかりですが、これはこれでちょっと楽しかった。今回、登壇者がお気に入りの効果を挙げて、実際に動かしてみる、というかたちでしたが、挨拶の内容に合わせて揺れたり風が吹いたりしたらもっと楽しかったのではないかな〜、とちょっと思ったり。

 鑑賞後は、豊洲での食事は基本的にここ、と決めているラーメン店のテナントで摂って、それから帰宅。内容的には充実していましたが、家に帰り着いたら疲れ果てて、諸々手を付ける気になるまで時間がかかってしまいました……今年はひとまず、観た作品の感想は早めに書く、というかたちにしたかったのですが、仮眠から起き出すのも遅くなり、目醒めてからもなかなか手をつけられませんでした。

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