レンタルDVD鑑賞日記その482。

  • 『ネットから削除された禁断動画 Not Found20』(アムモ98)

 前巻、前々巻とまあ許せる出来だったので、早いとこ新作に追いついてしまおう、と続いて借りたのですが……やっぱりここのスタッフは駄目だ。

“File:5 忍者発見”の安っぽいやり取りはまだ許そう。忍者を標榜しているひとなんて日本全国にいる、という事実を知らない無知ぶりに呆れますがそこはまあ許そう。問題は前後篇に分けた“スマホを落としたら”というエピソード、とりわけ後篇のヒドさです。

 色々あって投稿者の部屋を監視していて、異変を記録してしまう、というありがちな展開は別にいい。しかし、なんで肝心の瞬間の録画映像を見せないのか。編集からすれば録画していたことは明白なはずで、その録画を巻き戻して確認すれば、様々な情報が得られたはず。

 しかも、投稿者に異変が起きた直後に監視している部屋にスタッフが踏み込むのですが、そのとき部屋の状態が監死カメラの映像と食い違っていることをどうして誰も指摘しないのか。うっかり直しちゃったー、でもいいのですが、映像をつぶさに眺めれば解ることで、なんでそこに説明を残さないのか。

 そしてとどめは、スタッフのカメラが捉えた最後の異変です。この映像で本篇は終了するのですが、あの映像はスタッフがカメラを回収するまで続いていたのか、それとも何らかの異変で突然撮影が止まってしまったのか、どちらだったのか。怪奇映像を扱う上で、この両者はけっこう重要なポイントのはずなのに、なんでそういうところも解説せずに終わらせるのか。

 前述した忍者の話といい、やたらとツッコミどころを残すことで視聴者を怖がらせよう、或いは楽しませようとしているのかも知れませんが、どーもピントがずれている。

 そのズレを面白がることが出来るひとなら楽しめるでしょうが、普通に怖いもの、不可解なものを観たい、というひとにとっては、スタッフのバカさ加減にただただうんざりするだけの内容になってます。もうこの路線で行く、と決めちゃったのかねこのひとたちは。

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