レンタルDVD鑑賞日記その483。

　潔癖症で引きこもっていた女性が起こした事件の顛末を捉えた“超潔癖症の女”、インタビューの音声に起きた異変“取材記録には”、奇妙な留守番電話の謎を追ううちにスタッフが目撃した怪異“深夜の留守番電話”前後篇など、８篇を収録。

　前巻はまた微妙な仕上がりになってましたが、それと比べると比較的ましと言えそう。冒頭で３つ、怪奇現象の絡まないグロテスクなネタを重ねているのが珍しいですが、今回は長篇と、音声に絡む“取材記録には”がなかなか面白かった。

　ただ、長篇ネタ“深夜の留守番電話”については、投稿者から録音データをもらって、詳細に鑑定するぐらいの工夫は欲しかったところ。投稿者が奇妙な女を見かけたという踏切を訪ねるだけじゃなくて、超常現象が絡んでいないのだとしたら、という観点からの探求があればもっと説得力は増したはず。

　しかしまあ、いずれにしても、前巻ほどスタッフの行動にアラが見えなかったのは幸いです……ただ、もう杉本演出補の天然な振る舞いの面白さに頼るのはやめた方がいいと思います。そろそろ悪い意味でマンネリ化してますから。