これはよいリメイク。

 1週間連続のシネマイレージデーはまだ続いております。本日も活用して、予めネットでチケットを確保のうえ現地入り。

 本日の目的地は久々のTOHOシネマズシャンテ。今年はやっと2回目です……ホントはもう1本観てたはずなんですけど、某作品の初日に駆けつけたとき、劇場前で配給会社の連中が傍若無人に振る舞っていたのに嫌気がさして引っ返したのです。あの作品はけっきょく観逃してしまった。

 まあそれはさておき、そんなわけで1月の『クリムゾン・ピーク』以来5ヶ月ぶりとなるTOHOシネマズシャンテにて鑑賞したのは、アルゼンチンの名作映画『瞳の奥の秘密』を『キャプテン・フィリップス』などの脚本を手懸けたビリー・レイが監督も兼ね、アメリカを舞台としてリメイクした作品。シークレット・アイズ』(kino films配給)。奇しくも、オリジナルと同じ劇場での鑑賞です。

 原作はアルゼンチンの歴史が背景となっているので、どう移植するのか、が心配でしたが、さすが職人ビリー・レイ、911を巧妙に絡めて見事に成立させてます。13年前と現在とをあえて混乱するような格好で綴っているのも、登場人物の中での時間経過を体感させて巧い。いちばん肝心の仕掛けはそのままなのですが、そこにもうひとつのサプライズを、この物語ならではのドラマに繋げて提示する意欲もいい。オリジナルよりも沈痛な結末ながら、ひねりを加えて深めた本篇もまた秀作です。

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