レンタルDVD鑑賞日記その494。

 いい意味で不吉な13巻。後輩の送別会を撮影中に記録された不可解な出来事“旅立ち”、奇妙な物音が続くために仕掛けた固定カメラが捉えた“ベランダ”、とを、と廃墟で発見したDVテープを観て以来奇妙な出来事に見舞われ続ける男性を追った前後篇“伝染”など9篇を収録。

 実はこのシリーズ、ドキュメンタリーつきのエピソードはそんなに多くないんですが、怪奇映像そのものが比較的観ていられるレベルなので、他の怪奇映像ものより楽しめる――とはいうものの、今回は映像の方向性が全体に似通っていたり、「普通にそこに人がいただけちゃうの?」と首を傾げる内容も多いのがちと残念。もうちょっと映像の前後を見せて、それがどう考えても不自然な映像である、と印象づけるか、ドキュメンタリーを添えて異様さを際立たせて欲しい。

 そんな中で、やっぱり追跡取材の過程が入った“伝染”は見応えがあります。内容的にはそれほど深く掘り下げられているわけではないんですが、過程が異様で惹きこまれる……とはいえ、投稿者が最後に語った体験からすると、この話はまったく終わっていないので、出来ればその辺の経緯を追うべきではなかったか。1巻の中の前後篇で済ませていいのか。っていうか投稿者はほんとに無事なのかこれ。追跡のプロセスとしては不充分……ですが、話としては面白かった。

 ……しかし、近頃困ってるんですが、最近のこの手のシリーズは、一般人が持っている撮影機材のレベルが上がりすぎていて、普段私が鑑賞している古いブラウン管のテレビでは肝心の異変が咄嗟に解りにくい……やむなくPCで再生してますが、作業領域が狭まるので邪魔なのよね。部屋のテレビモニターを替えればいい、それだけの話ではありますけど。

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