本日のお買い物

 前は金曜日に届いてましたが、前号、今号と土曜日に着いてます……それだって充分早いんですけどね。傑作カンフー映画ブルーレイコレクション第6号はみたびブルース・リー、自身が製作・監督を兼任し、香港映画としては初のローマ・ロケまで実施して撮った大作。ローマで営業する中華料理店を悩ませるトラブルを解決するために、現地へ渡った青年タン・ロンの活躍を描く『ドラゴンへの道』です。

 ついこのあいだ、映画館にて初鑑賞したばかりの作品ですが、それ故にこのシリーズによって手許に届くのを特に楽しみにしていた1本。ブルース・リー出演作も『死亡遊戯』などを除いてほとんど観た(原理主義的なファンの解釈を踏まえれば、いちおうぜんぶ観たことになる)わけですが、これがいちばん好きです。ここのブルース・リーが最も活き活きしている。アクション的にもそうですが、復讐譚ばかりだったことに危機感を覚え、それまでにない陽性のキャラクターを構築したこともあって、その表情も明るく軽快。随所に猫のカットを挟んで息抜きをさせつつ、同時に緊迫感と格闘のリアリティをきちんと織り込んだクライマックスの質の高さは、なるほど“映画史に残る”とまで言われるのも頷けます。

 小冊子における解説も、執筆陣皆が強い思い入れを持っているようで熱が籠もってます。ブルーレイとしては価格も安めなので、いまから手許に置きたい、という人には、単品でも一考に値する選択肢だと思います。

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