レンタルDVD鑑賞日記その503。

 2012年からリリースされていた『暗黒映像』シリーズのなかから、エロティックなシチュエーションでの映像ばかりを集めた総集編。

 ぶっちゃけ、ほとんどオリジナルで観ていたものばかりだったので、解っちゃいたのですが……改めて、芝居が下手だよな〜、というのが率直な感想。シチュエーション自体は悪趣味とは言い条ネタとして悪くないのに、そこにリアリティをプラスするための工夫、努力がいまいち足りない。あの状況でスキップする奴はまあいないでしょうし、盗撮男の語りはあまりに台詞っぽすぎてぜんぜん生々しさがない。比較的出来がいいものも、どこかしら不自然なところがあって、怖さやおぞましさよりも先に失笑させられてしまう。特にトリを飾る“ダルマ女”、肝心の映像が、いわゆる“ダルマ”の状態では出来ない姿勢を取っているのはもーちょっと考慮すべきだった。あれ、膝から下がないと無理ですよ?

 まあ、十年一日の如く心霊スポット潜入映像に雑な合成をしているだけの見所のない怪奇映像よりもずっと楽しめるんですが、事実を装うにもフィクションに徹するにも物足りない出来映えであることは否めない。

 とはいえ、そのなかからテーマを絞って再編集する、というアイディアはそんなに悪くないと思います。私のほうは別にお色気を求めていたわけじゃーありませんが、従来のシリーズを楽しんでいたのとは違う層にも多少はアピールできるわけですし……それで手にした人たちがどーいう印象を受けるのかは別として、ね。

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