レンタルDVD鑑賞日記その504。

  • 『ほんとにあった!呪いのビデオ70』(BROADWAY[発売])

 今年初のレンタルDVD鑑賞……ではなかったりする。昨年末に届いて、年末のうちに観てたんですけど、ながら見でいまいち入ってこなかったので、それ以降だらだら繰り返し鑑賞してました。潜入した廃墟で撮影された奇妙な現象“染み”、当時付き合っていた彼が自分の寝姿を撮っていると奇妙なものが映り込む“寝顔”、平和な家族の団欒を撮っただけの映像が思わぬ因縁を掘り起こしていく前後篇“Fake”など8篇を収録。

 今回はけっこう安定した質の高さ。中でも“Fake”はこのシリーズがときどき遭遇する家族に纏わる因縁が掘り起こされていって、異様な緊張感があります。惜しむらくは、途中である人物が、撮影された映像には種がある、といった趣旨の話をするのですけど、それについて検証していないこと。嘘をついているのは明白とは言い条、少しでも検証をしてみただけで印象は違ったはずなんですが。

 あんまりツッコミどころもないので、却って触れることがありません……それはそれで困ったもんだ。

 このあいだ劇場にて第2作『好きになるその瞬間を。』を観ましたが、ちゃんと世界観を理解するには前作も観ておいた方がいいな、と思ったので、レンタルリスト上位に入れておいたらあっさりと出荷されてしまいました。動画配信サイトで人気を博したユニットによる歌の世界をアニメ化、幼馴染みに告白するはずが、照れ隠しに「告白の練習」と言ってしまい……。

 やっぱりこっちを先に観るべきでした。上級生組の恋愛模様がだいたい把握出来ましたし、どうして続篇でああいう広がり方をしたのかも納得。確かに、これが土台にあるなら、ああいう話にならざるを得ませんよね。

 ただ、基本的にはストーリーの緻密さよりも、それぞれに内容の異なる恋のときめき、告白のドキドキとそれに振り回される男女を愛でるのが主題といった趣。そういう見方をしても、自分の気持ち以外には過剰に鈍感なヒロイン・夏樹にちょっとイライラしたりするので、決して傑作とは呼びがたい……2作目だけかと思いきや、1作目でもエンドロールでほぼ本篇1本分に相当するエピソード盛り込んでるし。

 でもキャラクターは可愛いですし、歌もふんだんで、なまじ筋の通った映画にはないキラキラ感を終始堪能できます。3作目があるならたぶん劇場に観に行く。私はこーいうの、けっこう好きなのです。

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